とあるハンターの外部記憶

かりびと見習い。釣り人的な。

くくり罠を購入してみた

銃の教習射撃認定がまだ下りないので、再びお茶を濁すために、物品を購入。

東京都の猟銃の教習射撃認定申請の標準事務処理日数は行政当局がお休みの日を除いて35日間となっていますが、無事、日数を超過しました。
現在、38日目くらいです。

しかし、先日もどこかの県で暴力団組長が逮捕された時に散弾銃が出てきたらしいので、一般市民としては審査が厳しい分には何も問題なく、むしろ歓迎しています。
そこらへんのジレンマがあるわけです。

仕方ないので、銃が無ければ罠を使えばいいじゃない、というわけでもありませんが罠を買ってみました。

こんな感じのやつです。

中国のタオバオというショッピングサイトで購入しました。
立式くくり罠というやつで、ポール部分を地面に埋めて、踏み板を踏ませ、バネのロックが外れて動作したワイヤーが動物の足をくくって捕獲するタイプです。

転送業者を使って、別々のお店から狩猟とは全く関係ないものも含めて、他の商品も一緒に買っていますが、単体で買って転送しても送料込みで2000円ちょっとくらいかなと思います。
樹脂パイプを使ったものはこの4割~半額くらいの価格。
筒にステンレスパイプを使ってる分高いです。

ステンレスの丈夫な筒とバネ、他に同じような罠を自分で作ろうと思ってバネも追加で2本、ワイヤーが戻るのを防止する金具も追加で試しに1個も一緒に購入して同梱され、箱の中は怪しさ満載だったためか、中国と日本の税関でそれぞれ3-4日ずつ止められて、結局12日かかりました。


届いて、箱を開けてみると、見たことが無い人にとっては確かに何かの武器かまずい道具に見えなくもないです。
他の罠関連部品も含めて、トータルでは2700円弱(送料含まず)というところです。

中国でも相当な・・・おそらくバスすら通ってないような山奥に行かないと、罠どころか大きめの野生動物が歩いてるのも見れないので、狩猟の用具が売っていることも知りませんでした。
確かにワシントン条約に触れそうな謎の動物の毛皮を売っている少数民族の人は大都市ではたまに見かけましたけど。

中国の罠の違いは、虎用と称するのが売ってたりすることですね。
・・・虎・・・捕まえたらダメなんじゃないの・・と。 

中国は猟銃の所持規制も法律上はずっと厳しいですし(犯罪者等が容易に手に入れらるかどうかというのとは別の話)。

ですので、最初はタオバオでは罠を自作するためのバネなど、日本で買うと高そうな部品だけ探していたところ、罠が売っているのも見つけまして、部品をバラで買うより安かったので、丸ごと買ってしまいました。

要するに取るものは四歩足の似たり寄ったりの道具なので、構造は同じようなものですが、ワイヤーを戻らないようにする大きな六角ナットのような部品はよくできているなと思いました。

六角状の中はワイヤーが通せるようになっていて、金属の弾を内部のバネで押し出してワイヤーを押さえつけて一方向にしかワイヤーがいかないようになっています。
金属ピンをさせる場所があって、そこにさすと弾がバネで戻されて、ワイヤーが緩みます。
単体だと1個305円(20元)ほどでした。
これ、正式には日本語でなんていう部品なんだろう・・・。
(※2016/10/08 追記→ニッサチェイン/NISSA リーズロック (Y-293) というのが仕組みとしては近い感じです。ワイヤーを緩める仕組みが外に出ているか、ピンで押さなければならないかという違いはあります)

罠に使う部品の用語なんてネットの中国語の辞書にも載ってない言葉ばかりなのでかなり試行錯誤して検索しましたが、以下の単語でタオバオで検索すると他の結果と一緒にいくらか出てくる感じです。

一部意訳ですが。
立式弹簧套 (タテ式バネ罠)
单向锁头 (単方向ロック。锁头=ロック、鍵)
钢丝绳 (金属ワイヤー)
弹簧套地套 (バネ式ワナ)
重柱转环 (より戻し)
八字环连接器 (より戻し)
万向转环 (より戻し)
不锈钢 (ステンレス)

ステンレスワイヤーなども日本より安いです。
バネも1.5メートルのが12元(200円弱)とか。

上記の中で、ワイヤーなど金属系の部品はタオバオに出店してるワイヤー屋さんや五金店(DIYショップ)でも売ってまして、「寄り戻し」は同じく釣り具屋さんで筒型のを売ってました。
小さくて送料が安く済みそうなもの以外は、日本で買った方がお得な部品もあると思うので、双方うまく利用しようと思います。

正直に言うと、狩猟読本で絵や文章で見たり、狩猟免許講習会で実物をチラッと見て触ったり、ネットの写真や映像、ブログなどで見ただけでは、くくり罠の仕組みや動作した感じ、構造などでいまいちよくわからない点があったので、一度、実物が欲しくて、それを参考に作ってみたくて買いました。


他にも下記URLの情報を参考に作ったり、改良したいと思います。



東京23区内のご近所では「くくり罠」なんて売っていないので、やはり本物の構造や動作を自分で試して、じっくり見れるのは大きいです。