とあるハンターの外部記憶

かりびと見習い。釣り人的な。

ドットサイト VECTOR OPTICS FRENZY 1x17x24 (SCRD-19II)を購入(2020年3月)

クレー射撃で使うドットサイトをいろいろと検討した結果、VECTOR OPTICSのFRENZY 1x17x24 (SCRD-19II)(以下、SCRD-19II)。
を使えそうかどうか試しに買ってみた。

ダメそうなら、実績がある少し高めの商品を買う予定の前提。

購入場所はAliexpressのVector Opticsの公式ショップ。
https://tacvectoroptics.aliexpress.com/store/701234

今回は新型肺炎(COVID-19)による配送遅れの挽回のためか、送料無料のAliexpress Standard Shippingの料金で、DHLで送ってきた。
今から注文すると、肺炎の影響でDHLかFEDEXを選択しないと送ってくれないっぽい。
というか、中国在住者からの情報も加味すると、たぶん外資大手以外の物流は実質的に止まってるのではないかと思う。新型肺炎が収束するまでは中国全般、こんな感じかも。

1回目の発送では中国の税関で7日間留め置かれた後にお店に返却されたが、その旨を伝えると翌日、すぐに再発送してくれて2回目は東京まで2日で届いた。
日本側の配送は佐川急便だった。

参考までにDHLが届くまで(画像をクリックorタップで大きいサイズで見れます)。


実は一度、肺炎関連で配送にすんごく時間がかかりそうだったので、キャンセルしたのだが、いつの間にかキャンセル手続きがキャンセルされてて、通知も来てなかったのでDHLからトラッキングコードはこちらという英語のSMSが届いて発送とキャンセルがキャンセルされてたのに気づいた次第。
Aliexpressは販売側がすでに発送してるなどの場合は、キャンセル手続きを店側からキャンセルされることがある。
ただ、その場合はいつもはメールなどでその旨の通知が届くので今回はその辺も来てない感じだった。

ただ、当方も諸事情で多忙であり、まだ代わりのドットサイトを注文してなかったので、結果オーライでよかったけど(よって、射撃場もすぐには行けず)。

SCRD-19IIの第一印象は、価格の割には金属部分の加工精度は悪くなく、レンズその他は多少の粗は見えるが外見はよくできているなというところ。

ドットの表示も高級品のは見たことがないのでよくわからないが、こんな感じかなと思う。
手持ちのスコープ Vortex Viper PST 1-6x24 GEN2もレッドドットが表示できるが、パッと見では両者のドットに大きな差は感じなかった。

SCRD-19IIについては、初期不良などの返品などの手間を考えると日本側の代理店で購入しても良かったのだが、VECTOR OPTICSの公式ショップで買った場合には、Frenzyを含めた一部のシリーズ(Continental, Taurus, Aston, Scrapper and Frenzyシリーズ)にはT-VIP(Tailed VIP) LIFE TIME WARRANTYが適用されると表記されていたためと、送料込みで日本で買うより安かったため。
日本側で取り扱ってる つぼみアームズさんではこの表記はなく90日無条件リターンのみだった。
あとは、Vector Opticsは中国上海にある会社なので、いざとなれば中国語のやり取りもできそうだからというのもある(※)。

※個人的に英語よりは中国語の方がだいぶ楽なため。こういう話を書くと、なぜか中国人か華僑と思われることもあるけど、一応、そこそこ遡って先祖の記録はある純日本人です。単にある程度勉強したかどうかと場数の問題だけ。


T-VIP LIFE TIME WARRANTYの内容は以下のような感じ。
ここから--------------------
Unlimited full lifetime warranty
· Reply to you in 1 working day.
· Free repair or replacement.
· Fully transferable.
· No invoice or receipt needed.
· No question asked, however, we do appreciate your feedback.
· We pay for shipping back to you.

this warranty does not cover the product loss, theft, deliberate damage, abuse, misapplication or modification. This warranty does not apply to the electronic components or batteries.

For warranty service please contact our Customer Service Department online at service@scvector.com for return instructions. If you need to return the product, please insure the shipment and keep the tracking records. We can not be responsible for your product until it has been received by our Customer Service Department.

ここまで--------------------

詳しくは読んでもらうかVector Opticsの本体に問い合わせてもらうとして、よくある海外大手の有名スコープやドットサイトのメーカに近い内容が書いてある。
保証内容面でVortexには劣るが、その他のメーカと比べても書いてある内容はそれほど変わらない感じ。

抜粋すると、領収書等不要、無償修理または交換(ただし、電子部品やバッテリー、盗難、意図的な破損、誤用など一部は除く)、譲渡されたものでも保証、修理等の返送送料はVector Opticsもちなどなど。

ただ、電子部品の故障は対象外であるとのことで、スコープならまだしもドットサイトの場合は、ドットが点灯しないとか壊れた場合は実質保証はないことになる気もするので、この辺はHOLOSUNとかの方が保証は良さそう。
(HOLOSUNの場合、つぼみアームズさんで買ってもライフタイム保証で、日本国内で保証対応も完結しそうだし)。

ちなみに、Swarovskiとかでも光学は別として電子部品は2年保証とかなので、お値段が格段に違う商品としてはVector Opticsの保証は破格の内容ではある。

ただ、中国の場合、タオバオ等の店でも「終身免費保修(終身無償保証)」などとあってもなんだかんだと理由をつけて修理も交換もしてくれなくて「書いてあるだけ」ってのもよくあるので、実際に壊れたときの対応がどうなるかは壊れてみないとわからず。
ライフタイムワランティー対象商品以外の商品ラインナップは5年保証だそう。

こういう保証表記も含めて、VECTOR OPTICSの公式サイトを見ると、いろいろと国際的な展示会にも出しているようで、いわゆる山寨メーカから脱出しようと頑張ってる感じはする。

というわけで前置きが超長いが、実際にベネリ・スーパーノバに乗せて、レーザボアサイターを使って、SCRD-19IIのウィンデージとエレベーションを調整してレーザボアサイターの光点にSCRD-19IIの光点が重なるように調整。

これで、ゼロインする時に静的射撃の的から大幅にずれるということはなくなるはず(12番スラッグの発射の衝撃で毎回、ドットサイトのドットがズレていかない限りは)。

SCRD-19IIのウィンデージとエレベーション調整はクリック感はほとんどない。

マウント用のT10サイズのL字トルクスレンチとウィンデージ、エレベーション調整に使うマイナスドライバー型L字レンチが付属するのだが、付属レンチは短いのでこれらを使うとクリック感は感じられないかも。

手持ちの長めのマイナスドライバー(2.0mm幅)を使って持ち手をつまんで持つと、微かにカクッっとクリック感があることもある感じ(するっと回ることもあり、確実性はない)
なので、正直、12番スラッグを撃ったらずれそうな気もしなくはないが、クレー射撃のスキートの場合は、最長でも確か20m前後の距離で、最短はたぶん2mくらいなのと、9号散弾だし、(皿の芯には当たらずとも)多少のズレは吸収されそうな気もするので盛大にずれない限りは使えそうな気もしなくもない。
とりあえず、この辺りは後日、射撃してみてから追記するつもり。

以下、適当に写真を載せていきます。

中国上海から2日でDHLで届いた。

DHLの袋から出すとさらにVECTOR OPTICSの袋入り。
別途、VECTOR OPTICSのおまけの化粧袋みたいなのもついてきた。

厳重に梱包してある。
マトリョーシカ状態。

やっと箱が出てきた。
11cm x 8cm x 6cmくらい。

さらにスポンジで保護されてる

なんかいろいろ入ってた。
ベルクロのワッペン、保証カード、レンズ拭き、
同社continentalシリーズのスコープに使えるっぽい割引コードのコイン。
マニュアル(裏面はFrenzy 1x20x28向けの内容)。
ドットサイトにかぶせるシリコンカバーもついてますが、写ってない。

お値段から考えると見た目の作りは結構良い方と思う。
UPと書いてあるのはエレベーション調整。
箱に入ってる状態ではシリコン製カバーがついてた。
ただし、カバーは緩めで逆さにすると簡単にはずれる。

20mmベースと一体となった状態で梱包されており、
このネジを2本外すとベースと分離し、
電池を入れられるようになる。

銃床側から。
青っぽくみえるが、気にならない。
実際にクレーや的を除くと印象が変わるのかも。
レンズの左上とかにうっすらコーティング漏れというか
微妙なコーティングの隙間があるように見えるが、実用上は問題なさそう。

銃口側になる部分から見ると赤く見えたり、青っぽく見えたり。

斜め下から。
こんな感じの色合いに見える。

銃口側から。
赤丸のドットっぽく見えるのは写真を撮った時に天井のライトを反射してるため。
この時点では電源オフで撮影してるのでドットじゃないです。
レンズ外周に接着剤っぽいのが見えるが、覗くときには気にならない。
細かい部分の質は値段なりの感じ。

側面。ベースに固定する場合、このネジを緩める。
Rと書いてあるのはウィンデージの調整ネジ。

側面反対側。
ネジを外しきるとベース中央部分のパーツがはずれ、その裏側にはバネが入ってる。
本体の電源は▲で入り、▼4秒程度押しでオフになる。

ベースと本体の固定ネジを外してドットサイト本体を分離したところ。
ベース自体が電池蓋の役割も兼用してる。
販売サイトの表記だとIPX6とあるので、強い噴流水では浸水しないっぽいですが、
一応、電池周りはゴムシールはしてあるので、雨くらいは大丈夫かも。
ただ、オープン型なので実質はレンズが濡れたり、レーザを出す部分が濡れたり汚れたりすると
使えなさそうですけど、雨で壊れないというのは大事。
電池はCR2032。
なんか濡れてるっぽいのはティッシュで拭き取ると薄青くなったので、製造時のオイル?
ベースの4点の突起+ネジ2本で本体を固定できる感じで金属部分の精度は悪くない。

ドットを点灯してみたところ。
確か最大輝度(適当でごめんなさい)。
ドット8段階、ナイトビジョンモード2段階だそう。

ベネリ・スーパーノバに載せてみた。
ピカティニーレールに問題なくついた。
設置位置は実際に撃ってみてから前後するかも。
写真は以上。
ドットの明るさは十分で晴天でも見えたので大丈夫そう。

ベネリ・スーパーノバに載せた後に、銃床に頬付けがちゃんとできるように
C-DXのプレートに入れ替えてVortex ViperPSTを載せてたときより1cmくらい下げてみました。

最後にFrenzy 1x17x24(SCRD-19II)のスペックなど。

・レンズサイズ: 17x24mm (縦x横の最大サイズかと思う)。
・視野:6.2° @100ヤード=91.44m。
・エレベーション調整範囲:45MOA(箱の記載。公式サイトの記載では70MOA)
・ウィンデージ調整範囲:45MOA(箱の記載。公式サイトの記載では70MOA)
・1クリック:1MOA
・ドットサイズ:3MOA
・明るさ調整範囲:8段階。NVモード 2段階。
・長さ:46mm
・重さ:56g
  タニタのクッキング計量器での実測(1g単位)だと、20mmベース 24g、本体26g(ベースと本体を固定するネジ込みで28g)、シリコンカバー 9gなので、本体+ベース+固定ネジで合計52g、これに電池などが加わる感じ。

という感じ。
これがダメそうなら候補にしてるVortex OpticsのVenom Red Dot(ドットサイト)だとエレベーションの調整幅が130MOA、ウィンデージの調整幅は100MOAなので、こういう細かいところで差がある。