とあるハンターの外部記憶

かりびと見習い。釣り人的な。

ちょっとだけ下見(2019年12月上旬)

猟期が始まって半月以上経つが、やっと下見に行けた。
家族と相談の上で作りだした時間を有効に使いたい。

前日からの諸々の家事育児等で寝るのも遅くなり、午前中出発して昼くらいに着くように家を出る。
下見できるのは山の中が暗くなり始めるまでの3時間ほど。

今年は登録した自治体も山も初めての場所なので、最初は銃を持って行かず、とりあえず山や周辺状況を見に行く。
銃がないとコンビニや店なども気軽によれる。
家族を連れてくる場合の下見も兼ねる(こちらは猟じゃなくて付近でのレジャー方面)。

グーグルのストリートビューは林道はあまりサポートしないので、結局、自分で行ってみるしかない。

ただ、猟友会の帽子とベストは持って行ってる。
これがあると、知らない場所でも多少、警戒心を解いてもらえる感じ。
農作業などで出会う人に挨拶などしつつ通り過ぎる。

限られた時間でいくつか林道を巡り、歩いてもみたが、10月の台風の影響は山にも林道にも残っている。
あちこちに倒木や土砂崩れ、上流から流れてきた流木やら、側溝が泥や石で埋まって、
林道が川になっていたり。

やはり市街地が復旧では優先されるので(当然そうすべき)、林道は後回しなのは仕方ない。
それでも地元の人や通行する人、行政などによると思われる山から林道に落ちてきて林道に被ってる枝や木の一部が切られて通行できるようになっている場所もあった。
(手つかずのところもあり)

航空写真だと家があるように見えた場所も実際に行くと空き家や廃屋だったり、人がいなさそうと思ったところも人がいたり、実際に来てみないとわからない。
可能な限り通って、歩いて、行動範囲を広げつつ馴染むしかないと思う。

地域が変われば、山の様子も鹿も変わるなと思う。
今年2月まで行っていた場所なら、こういう場所でこれだけ痕跡があって鹿もここにいるというのが拙いながらも少しだけ知識として蓄積されたが、地域が変わると環境が変わるので、痕跡がある場所も変わる。
この時期でも緑も藪も濃かったり、植生や雰囲気も変わる。

目星をつけていた場所の山の南側から痕跡を探してみたが、この季節の風の影響なのか地形なのか南側でもひんやりする。
今回行った付近は南側より北側の方が体感として暖かく感じ、鹿の痕跡も北側の方が濃かったり。
南側も痕跡がないわけではなく、鹿を捕獲・解体した後と思われる毛と皮の残骸が道端に転がっていた。
一頭分にしては量が少なく骨もないので、埋設したものが台風の土砂崩れで流れ出てきたか、他の動物が掘り出したかという感じもする。

今回は鹿の痕跡があって山に入りやすそうな場所をいくつか候補として見つけたところで、時間切れ。

前の猟期までの猟場で蓄積した知識も使えるのでゼロからではないが、いろいろと積み上げし直し。
しばらくは鉄砲を持っていっても、お散歩になるかなと思う。

あとは次回行くまでに、今回撮ってきた写真と記憶、地形図と合わせつつ調査、研究。