とあるハンターの外部記憶

かりびと見習い。釣り人的な。

狩猟事故共済普通保険の内容が一部変更されるらしいけれど(2019年7月)

大日本猟友会のウェブサイトを見たら、今年度の猟期から
狩猟事故共済普通保険の内容が一部変更されるというお知らせがあった。

狩猟事故共済普通保険の内容が一部変更されます。
https://www.moriniikou.jp/index.php?itemid=1145&catid=8&blogid=4

約款の主な変更内容及び変更後の定款
http://www.moriniikou.jp/media/Rakude/20190708135314-jname.pdf

しかし、内容の詳細を見て、突っ込みどころが・・・。

この変更後の約款の23ページの
「別表 5 保険金から減額する又は請求できる本人負担金の金額」
を見て、

ツッコミ1.
え?大粒散弾を使うような事故が多い事案と猟友会のベスト、帽子の双方を着用していなかった時の本人負担金や保険料支払いの減額幅が同じ!?

オレンジとか目立つとか関係なく、例え猟友会のベストでも古くて汚れてヨレヨレでオレンジ色がほぼ見えない視認性低くても関係なし?? 同等の全身オレンジの目立つ格好をしていても減額!?

・・・目立つ帽子とベストを身に着ける意味ってなんなんでしょうか。
てっきり安全狩猟のためだと思っていました。

しかし、実は安全狩猟はオマケ的なもので、主として帽子とベストの用途は猟友会構成員であることを表すためのただの制服だったという疑惑が。
だったら、制服バージョンに合わせて学年とかも書いて欲しいです。
短ランとか長ランとかに改造しちゃいますよ、もう(しないしない)。


ツッコミ2.
ベストを着用し、帽子を着用していなかった場合の減額や本人負担金のところを見て・・・。

え?より狩猟中の安全に配慮して猟友会の帽子の代わりに目立つオレンジのヘルメットとかをかぶって、より安全に配慮しても減額!?
安全よりも、例え鹿の血染めと汚れて薄黒くオレンジに見えなくても帽子の着用そのものが大事?!

ここでも、やはり、ベスト帽子単なる制服疑惑が・・・。

この表記だけ見ると、約款には穴がある感じなので、もしヘルメットを付けることにしたら、ヘルメットの下に着用するか、ベストにでも帽子を縫い付けて着用しましょうか・・・。

必ず頭部の上部に身に付けること、とか、形状や色合いが完全であること、等の表記がないので。
極端な話、帽子を藍染とかして細かく千切って、全身にまぶして接着しておいても身に着けてれば保険金は出そう(やけくそ)。

なんか一般の会社と同じような感じで、制服を着てないと云々的な内容になっているのは、保険会社と交渉する大日本猟友会側に法律やら交渉の専門家がいなくて、保険会社側に「xxしないと引き受けしない」とかで押し切られてるとかなんでしょうか。

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あ、ちなみふざけたことを書いてますが、狩猟の時は猟友会のベストと帽子はつけています(ちゃんと帽子は頭にかぶって)。

獣害がある田舎の方に行くと、あのベストと帽子は身分証がわりというか、この挙動不審なオッサンでも多少は信頼度が上がる感じがします。

実際、一度、これで猟期中に不審者疑惑をスルーされてますし。「あー、なんだ猟友会の人か・・・」的な感じで。
まあ、帽子とベストだけでなくオレンジ迷彩とか腰回りとか狩猟モードのフル装備でしたから、まず他の用事の人には見えないとは思いますが。

じゃあ、なんでこのツッコミを書いたかというと、ウェブで配布された文章だけ見れば(実際に猟期に保険加入する際の約款は違うかもしれません)、保険支払いの時に見られる部分について、実質的な内容として安全方面の対策をしているかどうかよりも、どんな状態のものであれ「ベストと帽子を着ている」という形式が重視されているようにも読めたからです。

汚れて、古くなって色落ちしちゃって、さらにはちゃんと着て無くて、さらにそれ以外は目立たない色の服で、ほとんど視認性ない方も見かけます。
それって実質的な安全対策上、意味が無いですよね?と、そう思ったわけです。

事故を減らすには、形式ではなく、明るいオレンジ色、明るい黄色等の色を指定して、明確に目立つかどうかを重視すべきと思うのは違うでしょうか?

結論を言うと、すごい気を付けてるけど、万一の際に帽子の代わりにオレンジ色のヘルメットつけてたり、せっかく全身で目立つオレンジの格好をしてる場合も減額しないでね(言いたい事まで辿りつくのに長すぎ)。