とあるハンターの外部記憶

かりびと見習い。釣り人的な。

豚コレラの発生と野生のイノシシ(自分用メモ)(2018年9月)

何か結論がある文章ではありません、自分用メモと徒然です。

中華人民共和国などで豚コレラが流行していたことはニュースで見ていましたが、農水省等の発表のとおり、日本でも豚コレラが確認されたとのこと。
報道によると、26年ぶりだそう。ということは前回は1992年(平成4年)あたり。

養豚されている豚はもちろん、野生のイノシシにも感染するようです。逆に野生のイノシシから養豚されている豚への感染を警戒する話も出ています。

野生のイノシシにどのくらいの影響が出るかはわかりませんが、 例えば、東北地方では最近はイノシシが青森県あたりまで北上しているようですが、昭和50年(1975年)くらいまでは絶滅状態でほとんど確認されていなかったようです。
各県が公開している過去の捕獲状況の推移を見てもそんな感じです。

ネットでざっと調べてみると、東北地方も野生のイノシシが元からいなかったわけではなく、過去に豚コレラが全国的に大流行した時期に野生のイノシシにも蔓延して大量に死んで、東北地方においては絶滅してしまったことが要因のようです。

今後、豚コレラが全国に広がることがあると、東北方面でも感染した野生のイノシシが大量死したりがあるかもしれません。

これにより結果として、有害鳥獣駆除が追い付かない福島を含めた東日本大震災の被災地三県に関しては駆除の負担と農業被害が減るかもしれない、などと報道を見ながら考えていました。
一方で養豚業の方は防疫が非常に大変かと思います。

これから、猟期にかけて山に入ることが出てきますが、もし豚コレラに感染してる疑いがあるイノシシを見かけたら、役所に報告した方がいいのかな等と考えています。
 ---------------------

農林水産省コレラ防疫対策本部」における対応方針の決定について
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/180909_31.html

Web Archiveの魚拓URL。
http://web.archive.org/save/http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/180909_31.html

1)9月3日、岐阜県は、岐阜市の養豚場から飼養豚が死亡しているとの通報を受け、検査を実施し、その時点では、豚コレラが否定されたことから経過観察としていました。
(2)9月5日、当該養豚場の異常が収まらないことから、岐阜県が検査を実施しましたが、豚コレラを疑う結果とはなりませんでした。
(3)9月7日、当該養豚場の異常が引き続き認められることから、岐阜県が改めて、検査を実施したところ、豚コレラを否定できない結果が得られました。
(4)このため、9月8日、岐阜県が再度中央家畜保健衛生所において検査を実施したところ豚コレラの疑いが生じたため、農研機構動物衛生研究部門(注)で精密検査を実施したところ、本日、患畜であることが確認されました(中国においてアフリカ豚コレラが続発しておりますが、精密検査を実施した結果、アフリカ豚コレラの感染でないことを確認しております。)。
(5)これを受けて、「豚コレラに関する特定家畜伝染病防疫指針」に基づき、本日8時00分から「農林水産省コレラ防疫対策本部」を開催し、今後の防疫措置について対応方針を決定いたしました。

---------------------

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

コレラについての症状等。
https://www.naro.affrc.go.jp/niah/swine_fever/explanation/classical_swine_fever/019953.html

によると症状は以下の流れのようです。
写真が上記URLにありますので、気になる場合はどうぞ。

・発熱、食欲不振、うづくまり。
・結膜炎による目やに、リンパ節の腫脹、呼吸障害、中には便秘に次ぐ下痢。
・後躯麻痺・運動失調・四肢の激しい痙縮などの神経症状。
・起立困難となって、奇声を発して遊泳運動を示しながら、死亡するものがでてくる。
この間までで1週間。

・生きながらえると皮下出血による紫斑が皮膚の薄い耳翼、尾、腹部、内股部に目立つ。
・一般的に発症から死亡するまでの期間が10~20日以内のものを急性豚コレラといい、発症回復を繰り返した後に削痩(ヒネ)て30日程度で死亡するものを慢性豚コレラという。
---------------------
つまり、直ってもまた繰り返し発症する場合もあるようです。


----------------


コレラ・ウイルスに対して効果的な消毒について、農水省のサイトに以下のような文章があった。

-----
アフリカ豚コレラに関する特定家畜伝染病防疫指針
平成25年6月26日 農林水産大臣公表
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_bousi/pdf/acsfshishin.pdf

「第13 消毒薬
アフリカ豚コレラウイルスに対しては、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウ
ム、次亜塩素酸塩、界面活性剤、ヨウ素化合物などを成分とする消毒薬が有
効である。

ということで、手に入りやすいものとしては、塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)か、界面活性剤の方は中性洗剤でいいのかな。

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
https://www.naro.affrc.go.jp/niah/swine_fever/explanation/classical_swine_fever/019952.html

のサイトには、
生石灰(酸化カルシウム)、消石灰(水酸化カルシウム)、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)といったアルカリ消毒剤や次亜塩素酸ナトリウムはもちろんのこと、エンベロープを有していることから、逆性石鹸(四級アンモニウム塩)によっても不活化される。」

とあり、薬局で売っている塩化ベンザルコニウム(商品名で言うと「オスバンS」等=逆性石鹸)とかもいいのかも。

商売などで生活がかかっている方がこのメモを見るかはわかりませんが、いずれも消毒や防疫などについては、農水省などに各自でご自身でご確認ください。

このメモ自体は、自分自身が後で何かの機会に見たく知りたくなって「そういえば、なんだっけ?」という感じで思い出して、ここから詳細な情報を調べるためのとっかかりのメモにすぎません。