とあるハンターの外部記憶

かりびと見習い。釣り人的な。

狩猟に関する家族の理解

狩猟をされる方の中には、家族に動物愛護に熱心な方がいて、理解を得られない方もいらっしゃるようです。

ちなみに我が家の場合は、妻は賛成派です。
「いざという時のために人間が生きるためのスキルとして野生動物の取り方も解体も覚えたいし、人生はどんなスキルでも役に立つ」

というポジティブかつサバイバーな人なので全然問題なしであり、むしろ、狩猟免許を取るかもしれません。
妻の両親も狩猟しちゃダメとかいうのはなく特に関心なし。

私の実家の方は野鳥保護に熱心な人がいるので、あまり賛成ではない感じ・・・ですが、親は山奥に入って自ら歩きまわったりしていたり、農家の食害、防護柵なども聞いたり見ているため、各種被害の大変さや、その結果による影響も理解しており、感情的には反対なのかもしれませんが、論理的には保護および管理のために有害鳥獣駆除や野生動物を一定数に保つ必要性は理解しているようです。
 「まあ、罠だけで長時間苦しませて殺すとかでなければ仕方ない」
 という感じで頭から反対はしないが、積極的な賛成もしないということで合意形成ができました。

狩猟そのものおよび狩猟に必要な猟銃の所持許可に当たっては、やはり家族の理解は必須ですから、我が家はその辺は恵まれているかなと思います。

ちなみに、ネットや身近な他所様の事例で奥様があまり狩猟に賛成してない話を読んでいて思ったのが、単純に
「動物を殺すなんて可哀想」
という感情面や宗教面の話だけでなく、
「私(夫)は獲る人、貴方(妻)は作る人」
という構図が問題になっている場合もあるのかもしれないなぁと感じる内容もありました。

鳥獣の狩猟に限らず、魚釣りなどでもこういう話は聞きます(これも狩猟の1つですが)。
奥様があまり魚釣りに賛成していない感じのご家庭の場合、よくよく話を聞いてみると、夫は頻繁に魚を大量に釣っては来るけど、夫本人は釣って運んでくるだけで料理など何もせず、保存から調理まで全て妻に丸投げで任せきりだったりという具合です。

私の周辺にも実例として、魚釣りが趣味の方でこういう方がおり、ご家庭では奥様、お子様があまり、お父さんの趣味に賛成していないとのことです。
ついでに魚だらけの食事が連続という環境で、お子様は魚嫌いに育ちました。

この部分については私は自分で料理を毎日作るので、奥様の気持ちはわかります。
もし、週末に連れ合いが毎週のように魚を釣ってきて、少ない種類を大量にもってきた場合、1日では食べきれませんし、かといって置いておけばすぐに鮮度が落ちますから放置もできません。

となると、釣ってきた先から、後日、料理に使いやすいように加工して冷蔵や冷凍庫で保存していくことになり、作業も大変だし、家庭用の冷凍庫も容量に限りがありますから、冷凍庫に入りきらないものは鮮度が落ちる前に調理して自分たちで食べるか、誰かにあげたりを考えなければなりません。
そう考えると、この作業が毎週だったら大変だなと思います。

全く余計なお世話になりますが、もし、奥様があまり狩猟に賛成されてない場合、自分が料理を毎回買って出て、毎回、家族が満足、リピートを要求してくる料理を作ってあげれば、もしかしたら賛成または消極的反対or中立くらいにはなってくれるかもしれません。

人の三大欲と言われる食欲、つまり胃袋をつかめば人の心もつかめるかもしれないという原理です。