とあるハンターの外部記憶

かりびと見習い。釣り人的な。

電子イヤーマフ HOWARD LEIGHT IMPACT SPORT Electronic Earmuff 写真、使用感など

クレーや狩猟での射撃で耳を保護するために、
電子イヤーマフ HOWARD LEIGHT IMPACT SPORT Electronic Earmuff (ハワードレイト・インパクト・スポーツ・エレクトリック・イヤーマフ)



を購入してみました。


HOWARD LEIGHT(ハワードレイト)はHoneywell(ハネウェル) の傘下の会社です。
日本で言えば三菱重工とかみたいな感じの企業と言えるのではないでしょうか。
家電から軍事、航空宇宙産業まで持っていますから、こういうのも作っているわけです。

ちなみに、Honeywellはフォーブス(Forbes)のグローバル企業2000社の中で138位に入っています。余談ですが三菱重工MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES)は415位です。
Honeywell(ハネウェル)
http://www.forbes.com/companies/honeywell-international/
Mitsubishi Heavy Industries(三菱重工
http://www.forbes.com/companies/mitsubishi-heavy-industries/

なんで最初にこれを書いたかというと「こんな聞いたこともない企業の安物、使えるのか?!」っていうのをネットのカキコで見たからです。
確かにハネウェルの製品って日本ではあまり見かけませんが・・・。

さて本題です。
仕組みとしては、イヤーマフの外部に2つのマイクがついており、電源を入れてそこから集音した音を内部の電子回路で処理して、射撃の破裂音のような高音でかつ大音量の音をカットして耳を保護し、会話や大音量でない環境音はちゃんと聞こえる仕組みです。

購入時のお値段はアマゾン日本で6000円ちょっと、先日は3900円くらいまで値下げされてましたorz。

結論から書きますが、 買ってよかったです。
すごく静かなところでスイッチ兼集音ボリュームを最大にすると、ホワイトノイズが入りますが外でうるさい場所で使ってる分には個人的には全く気になりません。

集音ボリュームを最大にすると、素耳で聞くより遠くの音まで聞こえますし、近くの人との会話では集音ボリュームを絞ってもよく聞こえます。

実際に射撃に行きましたが、ちょうどこのイヤーマフを外した状態で5メートル先で射撃した音を聞いてしまい銃の側にあった片方の耳がまだ少し痛いです。
家で耳にダメージがないか聴力テストしてみましたが、聴力にはダメージはなさそうです。
射撃場ではつけっぱなしにしておいていいかもしれません。

耳栓( MOLDEX モルデックス バトルプラグ)も試してみましたが、こちらも当然、耳栓としての効果は普通にちゃんとしてて、イヤーマフより当然軽いですが、蓋を開けた状態でもやはり会話が聞き取り辛く、個人的には電子イヤーマフに軍配が上がりました。
真夏だと暑いので耳栓の方がいいかも。

ちなみに、電池は単4アルカリ電池(1.5Vx2本)を2本使用します。
現状よく使われているニッケル水素充電池だと電圧が1本あたり1.2Vしかないので機能に不具合が出る可能性があるので、アルカリ乾電池を使用しています。
こういう電子機器の微妙な電圧の差は大事。

また、長期間使用しない場合は液漏れする可能性が高まるので、しばらく使わなさそうな時は電池を外しています。
さらに実際に使う場合も電池がなくなった時に備えて予備の単4電池を持っていきます。
電池が単4なのはコンビニでもすぐに買えていいなと思います。

壊れてもまた、(他のメーカを買うにしても)電子イヤーマフは買います。便利です。
付けた状態で銃を頬付けしても個人的には邪魔にはならないと感じました。
不便だと思った部分は、電池ケースの蓋と防水ではない点です。

電子イヤーマフで防水のモデルもあるのかはわかりません。
当然ながら軍用で米軍兵士がよくつけてるらしいプロ用の電子イヤーマフだと防水防塵なんじゃないかとは思いますが、お値段は超高そうです。

IMPACT SPORTSの重さは実測で278g(電池含まず)でした。




私が練習しているのはスキート射撃なので、ツバありの野球帽とゴーグル(タジマ TJMデザインの耐飛来物用、ハードグラス HG-7 レンズ色トウメイ HG-7T)の上にこれをつけてました。
ゴーグルをつけるのは、クレーの破片が飛んでくる可能性があるためです。
万が一、銃が破裂したりしても目は守れる可能性も高くなりますしね。

以下、写真を貼って軽く説明します。

パッケージです。

 裏の説明書きによると、ノイズリダクションレベルは22デシベルとなっています。
数字で書かれてもよくわかりませんが、銃床に頬を押し付けて銃の発射音を聞いても全然大丈夫でした。
ついでに、指導してくれた方の声は普通によく聞こえるので超便利です。 

他にパッケージ裏の説明書きにあるのは「電池は350時間持つ」(っぽい)。「4時間でオートパワーオフ(自動で電源が切れる)」、「iPodやMP3プレーヤー、その他無線機器をつなげる外部入力がある」などです。

電源は単4電池(AAA電池)を2本使用します。
この手の機器は微妙な電圧の差で動作が不安定になることがあるので、電圧が1本あたり1.2Vのニッケル水素充電池は使わない方がいいと思います。
最近は1.5V出る充電池もあるようですが、手持ちがないのでテストしていません。

付属のケーブルは無線機など外部入力用の機器をつなぐためのものかと思います。

以下、細かい部分も含めて写真を載せていきます。


 イヤーマフ部分のでっぱりが少ないので銃を構えた時もガワが当たりにくくなっています。


 こういう風にコンパクトに畳めるので、バックパックに入れて持ち歩くときもいいです。


左の黒い部分が集音するマイクです。これが左右のイヤーマフについています。

右のゴム製のダイヤルがスイッチ兼音量調整用です。
スライドして回してカチッ!っと音がしたら、スイッチが入り、あとはどんどん音量が上がっていきます。
最大にすると音を拾いすぎてしまうので、近くの人との会話なら聞こえるくらいのボリュームにすればいいと思います。その方が電池も節約できますし。

逆に狩猟の時に周囲の足音などを拾う場合は最大にするといいのかもしれません。
スイッチをオンにしてボリューム最大に近い状態で頭から外して左右のマイク、スピーカー同士が近づくとハウリング音がしますが、これは仕組み上仕方ないでしょう。

スイッチを切った状態では、普通の電子じゃないイヤーマフと同じ感じです。

ちなみに、どっち向きに付けるかというと、(人と会話したり、衝撃音が来るので)マイクの方が前で側いいようです。
ただ、グーグルで画像検索すると、逆につけてる写真も結構見かけます。

右の銀色部分が音声入力端子です。
端子のサイズはよくある3.5mmのようです。

イヤーマフカップの半分黒い部分が電池ケースの蓋の部分です。
ここのつくりはアメリカンな感じで結構適当です。
電池が取り出しにくいので、プラスチックの会員カードとかで取り出してます。


 下側になる方がスリムになっていて銃床が当たりにくくなっています。

付け心地は電子じゃないイヤーマフとあまり差は感じません。


ステレオヘッドホンなどと同じで、イヤーマフの左右をつなぐためのケーブルかと思います。
補強はされていますが、丁寧に扱った方がいいと思います。

 電池ケースの蓋を外した状態です。
まあ、細かい部分はアメリカンなつくりです。


電池蓋です。

電池蓋の裏側です。
手荒く扱うと折れてしまうかもしれないので、丁寧に扱いましょう。


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2017/2/16 追記:

ちょっと弱点っぽいのを見つけました。
他の人が撃っている時に気づいたのですが、マズルブレーキがついたベネリM4の射撃の時に、2-3メートルの距離で片耳だけをM4の方に向けてると、音を遮断しきれません。

電子イヤーマフのスイッチを切って試してみましたが、やはり耳が音圧を受けてる感じです。
これは電子的遮音の問題ではなく、イヤーマフそのものの能力の限界な感じです。
もちろん素耳で聞くのとは比べられません。
 安全ゴーグルをつけていたので、そのツルでわずかにイヤーマフと顔の間に隙間があるのも影響してるかも。
というわけで、ちょっと右耳にまだ違和感があります。
気を付けないといけません。

片方の耳に音が入るようにせずに、銃の方向に顔を向けるとだいぶマシになる遮音になります。
ちなみに、ベネリM4から15メートルくらい離れてイヤーマフを外して音を聞いてみましたが、普通より射撃音が大きいようです。
ちょっとその方が使っている弾を確認しませんでした。24g装弾ではないのかもしれません。

音が大きそうなときは、イヤーマフの下にもう1段、耳栓を付けた方がいいかもしれません。

ちなみに、上下二連で他の方が撃ってる音については待ったく問題ないです(1-2メートルの距離でも、銃床のところで自分で撃った発砲音を聞いても・・・です)。
会話もできて便利なので、使い続けます。

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2017/03/02 追記:

某ポイントがたまった関係で、まだ使うかもわからないのにデジタル簡易無線機 JVC ケンウッド TPZ-D553をゲットしてしまいました。

これにマイクとして、互換品の「ケンウッド 防水スピーカーマイク インカム 小電力トランシーバーTPZ-D553 UBZ-M31 UBZ-M51 に対応インカム用 EPS-11WK (KMC-55 SMC-35互換品) 」というのを買って、こちらのハワードライト インパクトスポーツ エレクトロニックイヤーマフに付属のケーブルを使って、イヤーマフにつないでみたところ、ちゃんと、無線機のビープ音を綺麗に拾えるところまでは動作確認しました(まだ、話す相手がいない)。

できれば、今年中にもう1台買って、家族と使えたらいいなと思います。
あと、これで狩猟で一緒に行った人がデジタル簡易無線機を使っている場合は、イヤーマフをつけたまま通信できそうです。

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2018/07/23 追記:
今のところ、まだ問題なく動いています。
狩猟を始めてから、欲というかヘルメットでもつけやすい電子イヤーマフが欲しいなと思いだしています。