「狩猟時の服装(冬)の上下アウター(2017年度)」に続いて下着編です。
【下着(インナー)の上半身】
一番内側から。
・速乾素材のタンクトップ
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・モンベルの速乾素材の腹巻(別にモンベルでなくても良い。吸汗速乾素材であれば。ハイキングや自転車用にたまたま持っていたもの)。
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・タグにEDWIN INTER NATIONAL BASICという記載がある速乾Tシャツ。
前にしまむらで700円くらいだったが、びしょびしょになりにくく着心地がいいので着てる。これもたまたま持っていたもので、他のものでも可。
内側に少し前に買ったユニクロのタンクトップを着てみたら、一旦ビショビショになると綿よりはマシですが乾きません・・・なので、これは別のものに交換予定。
自分の場合、お腹が冷えると壊しやすいので、タンクトップは必須です。
または、
「デカトロン Freshwarm Men's Ski Base Layer」
https://www.decathlon.co.th/en/p/8371581_-freshwarm-.html#/5880-200-s
リンク切れ用: http://archive.is/qPhPV
スキー用ベースレイヤーなのですが、ユニクロのヒートテックより厚手ですので使っています。
びしょびしょにはなりにくいけど、零下でじっとしてる時の保温性は今1つかも。
ヒートテックよりビショビショになりにくいと思う。
とりあえず評価は保留。デカトロン日本では扱ってない可能性があります。
この1~3の3層構造は自転車のロードバイクで長時間、おなかに冷たい風にあたっても冷えにくい装備なので山でも使用してみています。
自転車だと一番上は速乾Tシャツじゃなくて、自転車用ウェアになりますが(タンクトップ→腹巻→自転車ウェア)。
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【下着の下半身】
同じく内側から。
・「デカトロン DOMYOS(ドミオス) フィットネス 2枚組ボクサーショーツ - メンズ」
https://www.decathlon.co.jp/jp_ja/c-00110187-pack-of-2-fitness-boxers-blue.html
または、
・ユニクロの安い綿トランクス。
自分の場合、忍び猟だと下半身には差を感じるほどの汗はかかないので今のところ違いがわからないので評価保留。
デカトロンもユニクロもタグを綺麗に切るまでタグが皮膚にこすれて痛くなるのは共通。
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・「デカトロン Wed'ze Freshwarm New P Men's Ski Base Layer」
https://www.decathlon.co.jp/jp_ja/c-00116147-wed-ze-freshwarm-new-p-men-s-ski-base-layer-black.html
スキー用のベースレイヤーなのですが、少し厚手なので気温0度~マイナス2度とかまでで風がないならこれでいいかも。
これより気温が低くて風があると、もっと厚手じゃないとちょっと寒いです。
これかまたは
・「厚手の羊毛素材ズボン下(した)」
https://detail.tmall.com/item.htm?id=39785334823&spm=a1z09.2.0.0.626a2e8dHIYAL8&_u=elolsp40d5
129元(2250円くらい)でした。
※2018/07/27追記:中国の国家規定で羊毛やラクダの毛など動物の毛や毛皮を使った製品が輸出できなくなったそうでハンドキャリーしない限りは正規の手段では買えなくなりましたので、線引いておきます。また変更があるかもしれませんが2018年7月時点ではこの状態だそう。まあ欲しい人もまずいないでしょうけど。
この羊毛素材ズボン下は最初に書いておくと「重い」です。でも暖かいです。
実測で900gくらいあります。
中国のマオクー(毛裤)、つまりズボンの内側に履く超厚手のタイツ的なパンツです。
マオクーというと個人的イメージはもっと薄い感じ(ヒートテック5枚分くらい?)なので棉裤(綿入りズボン)に近いイメージです。
内モンゴルやウイグル方面から送られてくるので、あちらの方だと、さらに寒いのでこの厚さでマオクーなのでしょう。
中国北方では気温がマイナス10度くらいまでだと、マオクー。
それより寒いとミェンクー(棉裤。綿入りズボン)という少し厚手のものを履きます。
上記商品には3層バージョンと2層バージョンがありましたが、マイナス25度くらいまで対応との表記がある2層バージョンを買いました。
羊毛入りだそうですが本当かはわかりません。
激しく動くには全く向いていませんが、当然ながら、中国でも寒い地域はこういうのを内側に着て歩いているので、歩けないというものではありません。
当方も実際にこれを履いて数時間、山の中を彷徨っています。
かなり暖かく、外側には上の方で紹介したタオバオで買ったオレンジ迷彩のズボンの内側に履いて、マイナス5度、風速5メートル以上、山の北側斜面、30分以上待機という状況でも問題ないです。
巻き狩りで言うとタツで数時間とかだといいかもしれません。
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#2018/07/23追記:
余談ですが、マオクーはあくまで腰から足首くらいまでの保温ですから、足の指先とかは別の保温を考える必要があります。
零下10~15度より寒くなると、普通の靴で長い時間外にいると足の指が凍傷になりかねないので、中国東北部の冬の寒さだと靴の内側が1~2cmくらいの起毛になっていて底が厚い起毛のブーツというか日本で言うとスノーブーツみたいなのを履きます。
「滑るのでは?」と思うかもしれませんが、昔は別としてここ20年くらいは大陸は積雪はあまりなく、あまりに寒いと道路の氷がザラザラになって踏んでも溶けず、滑りにくい感じになりますので、アイスバーンまたは磨いた氷状になってないと意外と滑らない感じがします。ただ、氷や屋内は暖かくて濡れていたりで滑るので、気を付ける必要はありますが・・・。
屋外なら底がスパイクなのが確実ですが、室内だと中国はタイル張りだったりしてスパイクはかえって滑るのと床を傷つけるし、ゴムは寒さで硬くなって機能が低下するしで難しいです。
もちろん寒さ対策としては下半身だけでなく上半身も必要ですし、手先は特にかなり厚手の手袋をしないと凍傷になりかねません。
意外に盲点は頭部です。まあ、慣れてないとマイナス10度くらいになってきた時点で顔が針で刺すように痛くて痛くて外に出していられないと思いますが(何年か住んで慣れると痛くなくなる)、ボンバーハット(トラッパーハット、ロシア帽、ウーシャンカ、雷鋒帽、etc.の呼称があるようです)やフードなどで頭部と耳も保護した方がいいと思います。
私自身はマイナス25度以下とかは(たぶん)未経験ですが、当時、モスクワやシベリア出身のロシア人等に聞いた話としては「寒すぎると脳みそが冷やされすぎて気絶してそのまま凍死するから、外では絶対に毛皮の帽子をかぶれ」と言われました。
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実際に中国の東北部で真冬x4周期ほどこの手のズボンを使った経験から、マイナス15度くらいまでは大丈夫という感じがします。
これより厚手の三層のものなら、マイナス20度以下でも大丈夫そうなので、北海道の寒いところに行くなら、三層構造のにするかも。
でも三層構造のは本州では暑すぎて、真冬の富士山の山頂とかで数時間じっとしてるとかでないと履く場所がなさそうです。
ちなみに、パンツだけでなく、上着バージョンもありますが、この手の製品は速乾性とかはないので、上半身だけよく汗をかく私はビショビショになってかえって冷えてしまい、あまり上着側は着ません。極寒地での屋外でのスポーツ観戦など激しく動かない場合は着ることもあります。
マオクーを見て、カッコ悪いという人もいるのですが、別にこの格好を見せつけて外を歩くわけではないので・・・。
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次に靴下ですが、今季は
おたふく手袋 防寒パイル ロング(タビ)(BS-332)
というのを履きました。
丸五マジカルスパイクは薄い靴下を履いていると、自分の場合、足の薬指が当たって痛くなったが、これを履いてると痛くならなかったです。
ただ、この靴下はちょっと難点があって、斜面を登り降りしているうちに長靴の中で足先が徐々にズレて脱げてきます。
ただ、足は痛くならず汗も吸ってくれて、しかも暖かい。
ただ、ズレるのは困るので他の商品も探します。
#2018/07/23追記:どうも長靴だと靴下がズレるのが当たり前っぽいので、野球とかで使うソックスバンドを導入してテストしてみます。
手持ちだった以下の靴下との組み合わせでは、私の場合は薬指あたりが痛くなった。
「デカトロン Solognac Allseason Mid ハンティングソックス x2(商品の詳細: c00110308)」
https://www.decathlon.co.jp/jp_ja/c-00110308-allseason-mid-hunting-socks-x2-beige.html
この靴下は、普通の靴、トレッキングシューズ等を履いてると履き心地は良くて快適。
マジカルスパイクでも、上記のおたふく手袋の防寒パイルロングたびと比べても、山の斜面の昇り降りで足先がズレにくくていいのだが、マジカルスパイクとの組み合わせでは私の環境では合わなかった(上述の通り、足の指が痛くなった)。
ズレにくく履き心地はいいので、ハイキングや登山の時とかは履いています。
もしかしたら、この上にウェットスーツ素材の保温靴下を履けばよかったのかもしれませんが、今期は試し損ないました。
ちなみに、下着類ですが、ネットで見ている感じだと、2017年現在、比較的若いハンターさんの間で評判が良いのは、モンベルのジオラインというシリーズです。
私の場合、愛用してるデカトロンと比べるとお値段が高めなので躊躇してしまいますが。
次は、足回りや道具周りも紹介したいと思います。
→ その他の狩猟用の服装や装備その1(2017年度)