とあるハンターの外部記憶

かりびと見習い。釣り人的な。

デカトロン Hunting Supertrack Pants 300 と 丸五 マジカルセーフティー #707を購入(2020年1月)

デカトロンの狩猟用パンツ「Hunting Supertrack Pants 300」と丸五の「マジカルセーフティー #707」を購入して使ってみた。

猟期ももう終わりなのにパンツ(ズボン)と靴を新調。
結論から書くと、どちらもまあまあ。
それぞれ良い点、気になる点はあり。

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DecathlonのPBブランド Solognacのハンティング用パンツ
「Men's Hunting Supertrack Pants 300」
https://www.decathlon.com/products/hunting-pants-supertrack-300?adept-product=hunting-pants-supertrack-300&adept_product_id=hunting-pants-supertrack-300&source=search
http://archive.fo/wip/Avvvq

前の左右ポケットにはファスナーなし。
1本はまだタグ切ってなかったのでぼかし入れました。
日本のデカロトンでは、中国やアジア向け商品を持ってきており、こういうオレンジのハンティングシリーズは現状、取り扱ってないそうです。

今期登録した県は台風の影響で山が非常に強烈に荒れてることと、元から山の管理があまりよくない場所が多いために、猟期前半~中盤は山の中で行動するにあたって、どうしても藪漕ぎがやたら多く、これまで活動してきた場所で使っていた手持ちのパンツ等だと表面はフリース素材で音は出にくいけど薄めなズボンだったので、繰り返しの藪漕ぎで破れそうだったのと、その手持ちの2本あるオレンジ迷彩のパンツの1つの股部分がまた裂けた(修繕してない方)ところに、ちょうどデカトロンの米オンライン店舗でセールしてたので急遽、予備のパンツとするために発注してゲットした品。

ルートとしてはアメリカのデカトロン→宅配便転送会社→ゲットという流れ。
2本買ったので1本あたりでは送料込み5千円弱。
日本ではハンティング用品は高めなので、これでも比較的リーズナブルな方です

猟期後半に間に合ったので、早速試しに使ってみました。

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★良い点
・外側は丈夫そう。600デニールのポリエステル素材。
 Hunting Supertrack Pants 300は前面の膝側とか厚めになって補強されてるので、藪でガンガン歩いても破れなさそう。車のカバーとかでありそうな素材。
 藪が多い場所での使用が想定されてる作り。

・意外と蒸れない。
 内側が綿素材だけど、気温14度くらいでも意外と蒸れなかった(表記上は内側は綿100%)。履き心地も良い。

・防水性あり。
 30cm(300ミリ)で3時間の雨でも大丈夫らしい(デカトロンがテスト済みとのこと)。
 別売りの上着 Sibir 300 parkaと組み合わせると耐水圧2000mm(ISO811)とのこと。

・腰部分はゴムが入ってる部分があるので伸縮性がある。
 多少デブっても安心。おっさんの腹はすぐ膨らんだりへこんだりするので便利。
 山でしゃがんだときにも苦しくない。

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★気になった点
・重め。
 丈夫な布を使っている分どうしても重い。手に持つとずっしり。
 体重計での実測だけど1.1kg
 宅配便の海外転送の時に重さで料金が決まるのだが、パンツ2枚だけで梱包込み3kg弱あるんで、なぜかと思ったら重かったという。
 比較的安価なのに丈夫ということで、トレードオフな感じ。

・ポケット少な目。
 前の左右ポケットはファスナーなし。
 右ケツに防水っぽいファスナー付きのポケットのみ。
 ポケットが多いと藪でひっかかり易くなるので、どちらが良いかは難しい面もある。
 左右のポケットはそれなりに大きいので、銃カバーを畳んで突っ込んだりはできた。
 ケツ側ポケットもそれなりに大きめ。

・多少のこすれる音はする。
 手持ちだったのは、上述のとおり表面がフリース状になってる素材なので、布同士がこすれる音がしにくく、忍びに向いてるが、Hunting Supertrack Pants 300はそういう処理がされてないので多少は音が出る。
 ただ、軽量のポリエステルカッパみたいなシャカシャカ音が盛大にするってまではいかない。十分静か。
 丈夫さ方面にリソースを振ってる商品なのと、当方が期待してるのもそちらなので個人的にはまあ納得。

※自分用情報:Hunting Supertrack Pants 300のお手入れは裏返しにして30度のお湯で洗い、柔軟剤は使わないようにとのこと。

以下、画像を適当に。クリックorタップすると拡大されますので気になる部分は適当に拡大してみてください。

布の表面の感じ。
表は綿じゃなくてポリエステル。
裏地は写真撮り忘れたけど、緑色の綿素材。

パンツのウエストを留めるボタン部分。
2つついてる。丈夫な感じ。

ベルト通し部分。丈夫そう。

お尻の右側だけにあるファスナー付きポケット

後ろ側はこんな感じ。

Hunting Supertrack Pants 300については以上。なんか気付いた点があれば追記します。

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記事を分ければいいのに、面倒だから一緒に書きます。
次に紹介するのは、狩猟用に新調したブーツ。

ゴムピンスパイクブーツ。 
「丸五/マジカルセーフティー #707」

詳しくは以下、リロ氏のサイトでどうぞ(ぉぃ。
https://lilosolohunter.com/blog-entry-143.html
http://archive.fo/wip/2UWdZ

こちら、ソロハンターとして実績を出されてて有名なリロ氏が紹介してる・・・・のを知らずに買ったのですが、買ってから検索したら紹介されてたので詳細や写真とか使用感とかは上記サイトが参考になりますので、当ブログでは写真の多くは割愛します。

ちなみに当方はヤフーショッピングで買いました。7700円弱。
https://shopping.yahoo.co.jp/search?first=1&tab_ex=commerce&fr=shp-prop&oq=&aq=&mcr=e0c9f0fb6e6bf2c79b9acb938a1ef007&ts=1580612115&p=%E4%B8%B8%E4%BA%94+%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC+%23707&cid=&pf=&pt=&area=13&dlv=&sc_i=shp_pc_top_searchBox_2&sretry=1

今期、台風で荒れた山を歩いて・・というか倒木登ったりくぐったり、藪あり斜面を抜けたり滑ったりで転げまわりながら移動していたらトレッキングシューズの底がすり減ってきて、滑りやすくなってきて危なかっしくなってきたので、古い靴は実家に置いておく日常履きの予備シューズにすることにして導入しました。

以下、丸五/マジカルセーフティー #707について、ざくっと個人の感想を羅列すると。

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良い点。
・履き心地は悪くない。
 後述のファスナー部分以外は蒸れにくいし、比較的快適。

・(当方の古い)トレッキングシューズより滑らない。
 マジカルセーフティー #707は靴底のゴムのトレッドが深めで幅広かつゴムピンとはいえスパイクなので、当方のトレッキングシューズ(ホーキンスとノースフェイス)より泥を噛んでも滑りにくく、斜面での踏ん張りがきく。
(ノースフェイスのは勢いで買ったハイキングコースを歩くのに使うようなハイキング用みたいなやつだから、泥の斜面ではなおさら滑る。比較にならない。)

 ただ、さすがに泥の斜面では金属ピンのスパイク長靴(マジカルスパイク950)と比べると結構滑る。

 やはり金属スパイクピンだと滑り始めてからの踏ん張りで止められることもあるけど、これは無理。
 逆に金属ピンだと滑りそうな石の上は金属スパイクより滑りにくいかも。
 ちなみに靴底を洗うと車のタイヤのゴムと同じ匂いがする(こういう臭いがするゴムは丈夫だけど重め)。

 マジカルセーフティー #707の靴底はイノシシの蹄を参考にしたワイルドボアテクノロジー(猪技術)という名前を付けてるらしいけど、確かにこのトレッドパターンで比較的軽量のトレッキングシューズがあれば履いてみたいと思った。

・リーズナブルでコスパ良い。
 後で書く「いまいちな点」はあるが、7700円前後で買えるのなら消耗品として作業用途としては十分に高機能だと思う。

・スパイク長靴よりは静かに歩ける。
 軽いトレッキングシューズほどではないが、秋以降の山の中の葉っぱや枝葉が積もっている金属ピンでないこともあって、忍び足の時に金属ピンのスパイク長靴より静かに歩きやすい。
 ただ、重い分、忍び足はしづらくなる感じ(筋力不足のモヤシハンターにとって、足元を見つつ、足上げたまま枝とかパキッっとやらないようにそっと下すのがつらい)。

 砂利がある林道を歩いていても金属ピンのスパイク長靴よりザクザク音が出なくてずっと静か。
 山の中でもゴムピンなので枯れ葉が靴底のピンに串刺しになって貼りついてきて、次の足を踏み出した時に音を出すことも減る。
 金属ピンのスパイク長靴だと、滑りにくく、滑っても踏ん張りが効く大きな利点はあるけど、砂利や葉っぱや枝がある場所だとどうしても盛大にザックザックと音がして忍びは難しいので。

・ゴム底の溝のパターンの隙間が広いので泥を落としやすい。
 トレッドのパターン同士の溝が狭い場合、靴底に泥や葉っぱがつまりやすく、葉っぱや泥が挟まると滑って踏ん張りが効かなくなる。

 溝が広ければ車に積むときも泥を落としやすい。
 この辺はマジカルスパイクも同じ。
 使い終わったら靴同士の左右をぶつけてボンボンすると結構泥が落ちる。

・ゴムピンなので、車にそのまま乗りやすい。
 ピンを擦って車体等を傷つけたりもしないし、床が傷つくような素材の場所でも安心。

 自分は一度山に入ることを決めるとあまり車には乗らないが、人によってはアクセルとかブレーキペダルとかフロアマットが金属ピンでボロボロにならなくていいのではと思う。
 個人的には金属ピンだと山でうるさいし、金属ピンのだったらマジカルスパイク(長靴)を持ってるので、ゴムピンのを試したくて買ってみた感じ。


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気になった点(個人的な好みの話)。
・重め(片足600gくらいらしい)
 買う前に重さは確認しているのでわかってて買ってるけど、やはり重め。
 トレッキングシューズが片足あたり実測300g未満なので倍くらい。
 これごときで重いっていうなと言われそうですが、上に鉄砲(4.5kg)とか水とか、
 その他いろいろ数kgは持ってるので。
 上で紹介したパンツと同じで安価で丈夫となると、やはり重くなりがち。


・ファスナーを閉めた状態の上側の内側のあたりが当たって足が痛いことがある。
たぶん、当たるのは赤丸のファスナーのパーツ。
写真は左側の靴になってしまった。

 ファスナーの内側にもカバーがあるが、ちょいと足りないのかも。
 歩き始めて最初は大丈夫だったのだが、斜面とかを歩いてるうちにファスナーカバーが捲れて当たり始めて、途中で休憩の時に履きなおした。
 次回以降は直接、この部分が皮膚に触れにくいように長めの靴下で対応予定。

 気温が高めだったので、ブーツの上部に重なるような長さの少し短めのスポーツ靴下を履いてソックスバンドをしたのだけど、歩いてるうちにソックスバンドがずれて片足だけ僅かに下がってきて素足が当たり痛くなった。右側だけだったので作りの精度の問題かもしれないけど。
 ズボンを入れられればカバー可能だが、次に書くように比較的ぴったりな作りなので。


・サイズは小さめかも。
 個々人で足の大きさは違うのでなんとも言えないけど、あくまでも当方の場合。
 マジカルセーフティー #707は「地下足袋感覚」が売りっぽいので、そういう方向性の靴ということで、そこに何かを言うのは筋違いな気がするけど。数多の意見や需要の1つとして。

 在庫の関係で普段履いてるのより0.5cmだけ大きい28cmのを買ったところ、素足でも結構ぴったりサイズ(紐は緩めたりしてます)。
 (零下になる場所で履くものよりは薄めだが)少しだけ厚手のスポーツ用靴下をはいたところ
 特にふくらはぎは軽い締め付けがあるくらいの感じに。

 ただ、上にも書いたようにそういう靴なんだと思う。

 使っていくうちにスポンジがヘタレて緩くなるだろうし、きつすぎるということはないが余裕はない。足側も比較的ぴったり。

 自分の足の場合、もしズボンのすそを入れる運用なら普段履きより1.5cmとか2cmとか大きめにしないと無理そう(サイズあるのかな?)。
 ただ、このタイトさのおかげ?でサイズはギリギリだったが手持ちのゲイターをつけることができた。
 雨の後の山を歩くとドロドロになるのでありがたい。

 やはり靴は少し実際にお店で試せるなら試した方がいいという当たり前のことを書きておきます。
 ただ、こういうブーツは都内だと売れないのでワーク系のお店でもあまり扱ってないのよね・・・。


・足首から下と靴底はもう少し固めでもいいかも(※繰り返しますが個人の感想です)
 前述のとおりだし、繰り返しになるけど、そもそもマジカルセーフティー #707は地下足袋寄りの設計っぽいので、当方が求めているものと設計思想が違うのだと思う。
 
 マジカルセーフティー#707は、地下足袋っぽくということで、つま先だけ曲がりやすい設計になってるが、金属ピンでも地下足袋でもでない分、つま先だけ曲がって接地した時に金属ピンスパイクほどは土を捉えられず、トレッドを含めた底が厚いので地下足袋ほど足の指と足先でふんばれる感じでもなく、さらに、つま先だけ曲がりやすいという底面の構造上、踵は浮いてしまいがちになり、単に靴底の接地面積が足先だけになって、結果として、つま先だけに荷重がかかった状態になりがちであって、そのため場合により地面に向かう力のベクトルの関係で足を覆う部分が固めのトレッキングシューズよりも滑りやすくなる場面もある気もする(うまく説明できない)。

 意識して足裏の全体くらいを逆ハの字に斜面につけて踏ん張るときなどはトレッキングシューズよりはトレッドが深くて滑りにくい(うまく説明できない)。

 あと、底が柔らかめなので長く歩くと少し疲れるかも。
 同じルートを歩いているのに、ふくらはぎが筋肉痛になったし。

これだったら、底面全体を固めにして、現製品ほどはつま先だけがクニャっと曲がらないようにし、土踏まずくらいまでのパターンが地面にひっかかるようにした方がトラクションを生み出しやすい気がしたりしなかったり(試験したわけではないので、適当)・・・ていうか、ここまでやったら別の靴だよね。

防水性はあまりない。
 泥に足首あたりまではまったので、水たまりで軽く泥を落とそうと水につけて足首あたりまでジャバジャバしたら、たぶん足の甲の靴紐裏の隙間からわずかに浸水。

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その他の点。

樹脂先芯なしも欲しい。
 その分軽くなるかな・・・と。
 だったらセーフティと名前がついてるシューズを買うなって話だけど。

アイスバーンも混じる雪道とかはさすがに無理そう。
 あくまで、粘土質の泥で滑った感想と雪での経験則からだけど。
 アイスバーンや凍結した斜面を通りそうな状況では絶対的に金属ピンかアイゼンがいい(音はうるさいけど、転んで体を打ち付けたり滑落するよりはいい)。

以上、マジカルセーフティー #707についても気づいた点があれば追記するかも。