とあるハンターの外部記憶

かりびと見習い。釣り人的な。

スコープのゼロイン・・・風なことをしてきました(2018年5月)

Vortex Viper PST GENII 1-6x24のゼロイン風な作業をやってきました。

銃砲店でのベネリ・スーバーノヴァへのスコープの取り付け時に、お店の方に光学式ボアサイターにて、ある程度は合わせてもらっていますので、あとは実際に撃ってみて、より確かにするという感じです。

使用したのはレミントンRXP-T 12番スラッグ弾 20発と、猟期の最後に撃ったDUPO28スラッグ弾 10発をスコープを付けた後に、また撃ってみたという感じ。

場所はいつもの千葉県射撃場の50メートル射場です。
今回は射撃場で購入したレミントン RXP-T 20発が計3600円(1発180円)、銃砲店であらかじめ購入して持参したDUPO28が10発 3600円(1発360円)でした。
的紙は射撃場で購入して2枚使用しています(1枚200円)。

スコープの合わせ方としては、「狙撃の科学」という本を参考にしました。
ある程度はボアサイターなどでスコープを合わせてある前提で、4-5発連続で撃ってみて、その平均着弾地点あたりに エレベーションノブとウィンデージノブでレティクルの中心を持ってくるというやり方です。

スラッグ弾でかつ20インチの平筒銃身なので、それほど厳密な精度は出ないとは推測していましたが、結果としてもほぼ想定通りでこんなもんかなという感じです。
これでも大きな対象なら当たるでしょう(たぶん)。
あとは私の練習次第です。
次は猟期までに動的で移動目標への射撃も練習する機会があればいいなと思っています。

銃砲店での調整のおかげで1発目から的紙の左上の方に当たったため、実際にゼロイン(風)だけだと、銃を砂袋に載せてだいたい固定して、最初の5発くらいを連続で撃って(と言っても1回の射撃での装填は1発)だいたい着弾位置を見てその平均付近にレティクルを調整し、次の5発でレティクルで的の中心を狙って撃ちつつ、さらに微調整して的の中心線付近に集まるようになってきました。
あとは、さらにさらに微修正しながら残りの弾でスコープの調整兼射撃練習という感じです。


上の緑色の丸がレミントン RXP-Tでの結果です。
今回の場合、最初の状態で何も調整しないと、的の黒丸の左上の方に寄る感じでした。

今回、スコープの調整に気持ちが行っていてカメラの高速度撮影や静止画の操作を忘れたりしたため、的紙1枚目に向かって撃った18発のうち1発だけ弾痕が不明です。

大きくは外れてないはずなので、どこかの穴にもう1回入ってる感じだと思います。
射撃場のレストバッグの砂袋を載せるテーブルに10発ずつ並べて、空薬莢も見えるように管理しているので、全弾撃ってることは確認しています。

1枚目が穴だらけになったのと、スコープも大体は合ったので2枚目に切り替えました。
レミントン RXP-Tは2発(緑色の丸)だけ新しい的紙で1発は立射で普通に、もう1発は膝射で銃身を軽く固定して、テーブルに軽く寄りかかって撃ってみました。

あとの赤い丸はDUPO28が10発での結果です。
今回のDUPO28はレミントンRXPとは逆に、的の中心を狙っても的紙の中心線より右の方に寄る傾向があり、先のRXP-Tで調整したクリックの数値を記録してから、ウィンデージノブでレティクルの左右方向だけ、RXP-Tの時とは逆の方に動かしてレティクルDUPO28の方にも合わせてみました。

合わせきれてない感じもしますが、まあだいたい真ん中だしいいかな・・と。
(どうしてもと言うなら、あと、1~2クリック(0.2~0.4MRAD)だけエレベーションノブでレティクルを下方に移動する感じでしょうか?)

たぶん、今年の猟期に手に入るスラッグ弾がどれになるかはわかりませんが、弾が変わるとまた当たる場所も変わりそうです。猟期に無許可譲受票をもらって装弾が手に入ったら、再度、装弾に合わせてスコープを調整したいと思います。

DUPO28での7発目だけ、この日に初めて的紙の外に出ました。集中力も切れてきて、さらにガク引きになっていたと思います。
良い結果だけを載せて胡麻化しても仕方ないので、メモ記録として下手さも含めてそのまんま載せてます。

ちなみに、いつものように射撃ベストの右肩にシリコンパッドを入れてあるので、ベネリ・スーパーノヴァのコンフォーテック銃床と合わさって30発撃っても全く肩が痛くなりませんでした。
委託射撃での衝撃そのものが完全になくなるわけではないので、撃った瞬間に多少「おっふ」とはなりますが、かなり軽減されます。

 以下は今回との比較用に前回のスコープ無しのアイアンサイトのみで撃った結果ですが・・・・実はあまり変わらない気も・・・気のせい気のせい。





いや、でも、スコープのおかげで的ははっきり見えるようになったので、これなら猟期に狩猟対象の動物を見つけても、周辺もより確実に確認しつつ、よく見ながら撃てるようになりました。安全狩猟のためです。
撃った後に、双眼鏡を取り出して弾痕を確認しなくても、スコープを覗けば大体は見えるのがありがたく、双眼鏡の出番が減りました。

合計滞在時間は3時間(正確には2時間30分ほど)。
射場の利用料は2時間+1時間延長扱いで2760円。

その他、気づいた点として銃砲店からお借りした光学式ボアサイターは射撃場の暗さで使用はちょっと厳しかったです。
これに気づいて、最初に照明の明るい光に向けてクリックの移動の量や初期の位置を記録できたので持ってお借りして良かったですが。
(今、書きながら考えたら、光学式ボアサイターの光が入る側からスマホとかの低照度のLEDライトを当てれば良かったのかも)

Vortex Viper PST GENII 1-6x24に付属するサンシェード(日よけ) は射撃場内では暗くて、的が見づらくなる感じがしたので射撃前にスコープをのぞいた時点で外しました。

これは目の性能が個々人で変わるため、夜目が効く方などは全然問題ないかも。
サンシェードはスコープのレンズの集光を邪魔するわけですから、多少暗くなるものだと思いますが、早朝薄暮や山の中の暗いところだと、私の場合に限ると結局外すことになりそう。外すと明るくはっきりくっきり見えました。
逆に雪原など眩しいところでは使えそうな雰囲気。

他にViper PST GENII 1-6x24に関することだと、50メートル以内だと最大倍率は6倍でちょうど良かったかもと思いました。

50メートルでの射撃結果はご覧のとおりで、私の現状の腕前と銃と弾では中心から5cm以内とかに集弾するわけではなく、8倍とかこれ以上に倍率を上げてもメリットは感じにくいかなと思いました。

狩猟を考えた場合に、平筒+12番スラッグ弾を使用した時に、対象がジッとしてればどこかには当たりそうなこのくらいの距離で、ある程度広い範囲(周辺状況)が見える方が逆にいいかなという感じです。 でも最大倍率が4倍だとちょっと倍率が足りない気もするので、6倍でいいかなという感じです。

あとは実際に使っていって不満に思うかもしれませんし、腕前が上がればもっとシャープな射撃ができるようになるかもしれませんから、その場合はより高倍率も導入したくなるのかもしれません。
また、より高い射撃精度を期待できるハーフライフルの替え銃身を手にれることがあれば(+サボット装弾使用で)、また考え方が変わるかもしれません。

さらに、腕前と関係してますが、現状は立射してみると、もうグラグラと(私が)動いて的が狙い難く、これ以上の倍率だとしっかり委託するか相当に体幹とかも鍛えつつ、練習もしないと正確に狙うのは難しそうです。倍率が8倍だとさらに揺れが大きくなるわけです。
どうしても銃が重いだけに揺れます。
あと、私の筋力と体力の問題で長い間、安定を維持できません。
(ただ、「射撃の科学」という本を見ると、狩猟の場合ならば銃を構えて10秒以内で発砲するのがいいようです)。

膝射の時はテーブルに体と銃身を軽く固定して撃ったのでだいぶマシでした。

これはスコープ搭載による重量増と当方の筋力不足も大きいので、帰ってきてから速攻で以下の商品を注文して腕力を鍛えることにしました。

スコープ搭載のベネリ・スーパーノヴァが4kgちょいということを推定して、

デカトロン・ジャパン
ケトルベル - 4 kg
https://www.decathlon.co.jp/jp_ja/c-00121300-kettlebell-4-kg.html

これはすぐ届きましたが、上の部分は鉄で下の丸い部分の底は床を傷つけないように一体化してゴムが付いてます。とりあえず片手で軽々何度でも持てるようになりたいです。
山の中で斜面や足場によって片手で持つ場面は結構ありますので。

他には、Viper PST GENII 1-6x24のレティクル調整用のエレベーションノブとウィンデージノブのクリックが一瞬硬い気もしましたが、実際に使用しながら調整している時には、このくらいで丁度いいかなと感じるようになりました。

クリックがこれ以上軽いと、 スコープをのぞきながら回した時に勢い余ってカチッ、カチッ、カチッ、カチッと一気に数クリック回してしまいそうなので。
実際、1クリックだけ回そうとして2クリック回してしまって戻したこともありました。

射撃後には家に帰ってきて、銃を掃除している途中にスコープを固定するリングのネジを軽く増し締めもしました。
本当はトルク管理をしないとダメですが、現状はトルクをかけ過ぎないように注意しつつ適度に締める感じです(これでまたスコープがズレてたりして)。

※機械系の人だったりする方には余計なお世話になりますし、スコープを固定するリングの説明書きにも書いてありますが、こういう複数箇所あるネジを締める場合、ネジは対角に近いところから、対角に対角にと1か所だけ一気に締めつけずに少しずつ少しずつ均等に全体を締めていきます。

とは言え、圧力がかかって重さ何十kg~の蓋が宙を飛んで人に当たるとかの場所ではないので、ネジが緩んだり、リングが歪んだり、スコープがちゃんと固定されなかったりとか程度ですけど、ちゃんとやっておくとトラブルが減っていいかなと思います(偉そう)。

このスコープについてるLEDのレッドドットについては、今回は使い忘れました・・・。
でも山の中だと無いと不便だと思います。


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あとは以下、射撃場での徒然ですが。

同じ時間帯に来ていた方たちと世間話をしたところ、何やらレッドバードの装弾だけでなく、他の銘柄のスラッグ弾も全般的に品薄のようです(2018年5月下旬時点)。

お世話になっている銃砲店に弾を買いに行ったときにも同じ話をしてて、この関係で、射撃場に行ってももしかしたら買えないかもと言われましたが、千葉県射撃場では普通に買えました(ただし、射撃する方、ハンターの方など全般的な方面からあまり評判はよろしくないらしいレミントン装弾です。今回購入したのはレミントン RXP-T 12番)。

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2018/08/01追記:

書き忘れていた自分用メモ。
この値は当方のスコープでの値であり、固定の仕方やベース、リングの取り付け方とかで変わると思いますから、たぶん他の方は一切役に立たない情報です。

Vortex Viper PST GENII 1-6x24の設定。
ゼロイン 2018年5月。

DUPO28 を使用する場合:
ウィンデージ・ノブ R3.6
エレベーション・ノブ 5.2

レミントン RXP-T(標的用装弾なので狩猟用だと少し変わるはず)を使用する場合:
ウィンデージ・ノブ R5.4
エレベーション・ノブ 5.2

に設定すると、レティクル中央と的の中心を合わせた場合に的の中心付近に集弾する。
DUPOに設定した数値から9クリック右(Rの数字が増える方)に進めると、
レミントンRXP-Tで中央に集弾する(つまり、上記設定内容)。

スコープを銃砲店で調整してもらった状態でレミントンRXP-Tは左上に、RXP-Tに合わせた状態でDUPO28だと右方にズレたので、銃砲店で調整してもらった状態だったら縦軸は中心付近だったかも。
LED点灯用のCR2032は液漏れ防止のために抜いてある。

スコープを取り外したり、ネジが緩んでズレて再取付けした場合は要再調整および要再確認。