とあるハンターの外部記憶

かりびと見習い。釣り人的な。

猟銃を持てるのは、国の機関からの信用を得られた人

猟銃等初心者講習会の試験がかなり難易度が高く、合格率が低い(時に数十人が講習会を受けて1人だけ合格とか、全員不合格とかもあるそう)ということを知り、しっかり勉強しました。


猟銃の所持許可の勉強を始めたことで、わかったことがあります。


当然ながら、日本では銃を所持すること自体が相当に難しい国ですが、その銃の所持が難しい国で銃を所持する許可を得た人というのは、国(の機関)から「銃を持つことを許可できる信用がおける人物(である可能性が非常に高い)」と認められたいうことです。


過去、マスメディアを通じたイメージにより、普通の人と全く同じく、

「(銃の合法的所持者に対しても)怖い」

というイメージを持っていましたが、自分で取得しようと思って手続きを勉強して初めて、持っていた印象とは全く逆で

「危険な銃の所持の許可をするに値する社会的に信用ができる人物であると国から認定を受けた人」

であるという認識に変わってきました(まだ途中経過)。


銃の所持許可を得るまでには、


・過去に本人だけでなく家族にも犯罪歴はないか?

・精神病や薬物中毒、アルコール中毒、危険思想、粗暴な行動などは無いか?(本人はもちろん、特にこれらが同居家族にいる場合不許可の可能性)。

・近所や友人、家族との関係で何かトラブルを抱えておらず良好かという警察官による身辺調査。

・その他、身体的精神的適正はあるか?

・関連する法律やルールを熟知しているか。



許可を得た後も。

・定期的に上記のチェック。

・技能講習。

認知症チェック。


などなど、とにかく、肩書その他だけでは見てもらえず、個の人間として、家族含めて本当にちゃんとしてる人か調べまくられるわけです。


「銃を持つんだから当然だ」


とは当然、当然、そういえますし、そして本人だけの問題ならば、尚更です。


「そんなの当たり前だろ!?」


と思うわけですが、銃の所持の場合は本人の適正だけでなく、家族など周辺まで含めて適性を求められます。


例えば、兄弟とよくケンカしてるとか、親と仲が悪いとか、ご近所さんと仲が悪いとかトラブルがあると許可が下りない可能性がかなりあるわけです。


こういうのって、もし、家族本人同士で口裏を合わせても、身辺調査の時にご近所さんへの聞き込みで大抵はバレますよね。


会社で短気に部下を怒鳴り散らしたりしてませんか?

上司からの評判は良好ですか?

同僚との人間関係は良好ですか?

お客さんとはトラブルはありませんか?

会社にも問い合わせが行きますから、嘘ついても身辺調査でバレますよね。


みなさん、家族、親戚だけでなく、普段からご近所さん、同僚等まで含めて付き合いや挨拶までしっかりできてますか?

これは大変!と猟銃等初心者講習会を受けるからって突然、挨拶を始めてもダメですよね。


やはり、普段からの行いをきちんとしてる必要があります。

そして、そのチェックに合格した上に法令などを熟知してるかもチェックされ、その他たくさんいろいろとチェックをされて、最終的にやっと許可をいただけるわけです。


そして、これは晴れて所持許可が得られた後も続きます。

「銃を持ってるあの人が粗暴な行いをした」

「銃刀法など法律を守っていない」

と他の人から通報されれば許可は取り消されることもあります。


家族、近所、会社など身辺調査時の関係者からだけではなく、社会全体から監督を受けるわけです。

まあ、これだけ厳しいチェックを経ても、やはり犯罪に走る人はたまに出てきますが・・・。


こういうチェックを受けるというのは当たり前に見えて、自分で猟銃等所持許可を申請のために行動や勉強しなければ、なかなか気づきませんでした。