とあるハンターの外部記憶

かりびと見習い。釣り人的な。

緑色レーザのレーザボアサイター(2022年1月)

Aliexpressで買ったCR2リチウムイオン電池を使うタイプの緑色レーザーボアサイターの塩梅が良かった。

耐久性がどのくらいあるかはわからないが、何しろ安いので・・。

 

s.click.aliexpress.com

 

これ、このリンク先のタイプ。Aliexpressでよく売られている形。

ただ、ネックは12番用のアダプターが付属しないこと。

アダプターはネジで固定するだけっぽいので、12番用は3Dプリンタで自分で作る前提で注文。

 

今まではSightMarkの12番装弾型の赤色レーザーボアサイターを使っていたが、射撃場の中が寒かったりで電池が弱ると50m先の的では、いまいちレーザーの出力も下がって見づらかったり、LR44電池を3個使うのだけど、ON/OFFスイッチもついてなくて少し使いにくく、電池の持ちもあまりよくない。こまごまとしたところで使い勝手が悪い。

 

ただ、装弾型にもメリットはあって実弾の代わりに装填して使うため、銃身内に異物を残したまま誤って発砲する可能性が皆無であり安全性は高い。

本当はこの装弾型タイプでもう少し高出力のものがあるといいのだけど、サイズ的にも厳しいよね、たぶん。

 

一方、銃口挿入型レーザボアサイターのメリットは、1つあれば様々な口径に対応できること。アダプターを自作すれば日本でよく使われる20番と12番の散弾銃に対応できるし、将来、ライフルを所持してもそのまま使える。

デメリットは銃口に挿入して使うので、万一挿入したまま忘れて発砲すると事故になりかねないこと。

それぞれメリット・デメリットがあるので使い分けたらいいかなと思う。

 

さて、新しく買った銃口挿入型レーザボアサイターだが、電池もCR2リチウムイオン充電池が使えてボタンのオン/オフのスイッチもついている。とても便利になった。

(CR2充電池は当方の手持ちのレーザー測距計と共有できるというメリットもある)

 

銃口挿入型レーザボアサイタの購入時に計画していた通り、3Dプリンタで手持ちの12番のベネリ・スーパーノバで使えるようにアダプタも作った。形状が単純なので、データの作成時間は30分未満くらい。

Windows10とかで無料で使える3D Builderで作成した。

銃身の内径をノギスで図ってそれより僅かに小さく作る感じ。

3D Builderで円柱を置いてサイズをノギスで測ったサイズに変形し、周辺には楕円形型円柱を90度回転などしつつメインの円柱の周りに配置して型抜きしていく。

さらに中心部はレーザボアサイターの細い方の棒の寸法とだいたい同じ円柱と、ネジの外形より少し大きい円柱を2つ作って、メインの円柱の中心部を適当に型抜きするだけ。ここから面取りをやろうとすると3D Builderでは(適当にやるなら可能だけど)面倒くさいので、そういう形状にする場合は別の3Dモデリングソフトを使った方が楽。

円柱の周りに溝を作ることで銃身に抜き差しするときに空気が溝を通るので、アダプタが銃身内に貼り付きにくくなるはず。

付属品と同じ形にしないのは、自作したパーツというのが一目でわかるようにという意味と、3Dプリント品の強度不足を補う意味がある(口径が小さいライフルでは使えない手法かも?)。

 

というわけで、銃口挿入型のレーザーボアサイターに使える12番スムースボアスラッグ銃身用のアダプタのデータをThingiverseにアップロードしたので、使ってみたい方は自己責任でどうぞ。以下のリンクです。

※こちらのデータの使用によって損害があっても当方は一切関知しません。自己責任で使える人のみ使用を許可します。

www.thingiverse.com

 

アダプタの使い方という程のこともないけど、プリントしたら、レーザボアサイタの細い方の棒にこのアダプタの片方を挿して反対側からレーザボアサイター付属のネジでとめるだけ。

 

アダプタのプリント材質は何でもいいけど、当方の場合は、万一、銃口内にカスが残っても影響が出にくいかもしれなくて銃身内部も傷つけず、プリントしたものも欠けたりしにくく適度に柔らかさと摩擦もあるTPUフィラメントで作成した。

 

もし、このアダプタをプリントして使ってみるという人がいるかもしれないので、念のための注意点としては、家庭用3Dプリンターでプリントしたものは素材やプリント不良により比較的欠けたり割れたりしやすいので、アダプタの挿入使用後は銃身内部をよく点検して異物が残っていないか確認して使ってください。

 

銃身がガタガタしてない限りは、レーザボアサイターを使ってスコープのレティクルの中心と合わせてから、銃身を一旦取り外してもそんなに大きくはズレないと思うので、アダプタ使用後は銃身内部は念入りに異物の有無を点検して自己責任で使ってください。

 

ちなみに、今回紹介したレーザボアサイターの付属アダプター固定用のネジは日本ではあまり使わないっぽい  UNC #1(太さ1.8mm)のネジでした。

もちろん付属のネジもそのまま使えるけど、サイズが小さいネジなので失くした時用にモノタロウで追加発注しておいた。

 

 

www.monotaro.com

 

ねじの呼びNo.1 長さ(inch)3/4 山数64 材質ステンレス 十字穴番号0 寸法H(mm)(最大)1.346~1.117 寸法A(mm)(最大)3.606/(最小)3.302 頭部形状ナベ 穴の形状十字穴

というもの。長さ3/4インチ・・・つまり19.05mm。

 

上記アダプタを作成してから、早速、実際に射撃場にもっていって新しいレーザボアサイターを使ってみたけど、50メートル先の的紙をスコープでのぞくと、ばっちり緑色レーザの点が見えた。

結論としてはかなり見やすい。しかも高出力。

 

新しく買ったなどでスコープのゼロインを全くしてない場合は、このレーザの当たってる部分にスコープのレティクルの中心を合わせておけば、実際に的紙に発砲しても見える範囲に当たる・・・はずです。

ちなみに、発砲する前に当たり前だけど、レーザーボアサイターは銃身から取り外してから撃ってください。

万一、挿入したまま発砲したら大事故確実です。

 

レーザーボアサイターでだいたいの照準合わせをしたら、あとは連続して5発ずつくらい撃ってはスコープのエレベーションとウィンデージのダイヤルを回して集弾の中心くらいにレティクルを合わせていく感じで、最終的には総発射数を少なくしつつもスコープ合わせができるはず。

 

(余談ですが、猟銃を所持して最初の頃、何にも知識がないときはレーザーボアサイターを使うだけで一発で照準が合うものだと思ってましたよ、ええ。仕組みがわかれば、そんなわけないだろってなるわけですけど)