結局、考えた結果、スコープを載せることにしました。
スコープを載せることにしたスーパーノヴァは銃砲店に預けて、マウント用にピカティニータイプのベースを付けてもらっているところです。
銃砲店の方曰く、スーパーノヴァにベースを付ける場合、ライフル用ではなく、専用の少しネジが長めのものを使うそうです。
機関部の上面の樹脂の下にさらに金属の部分があるそうで、その金属部分まで届くネジでないとダメだとか。
穴あけ取り付け加工自体は、他所のお店(有名なxx銃器さん)に出すそうです。
リングについては、ベースが取り付けられてからスコープの最適位置に合わせて選ぶ予定です。
頬付けの位置も高くなると思われるので、その場合はベネリが出している専用品のチークパッド(コムパッド?)にするか、市販のチークパッド嵩上げグッズを買うかします。
あと、ベースさえついてしまえば、狩猟を続けながら自分の環境ではスコープではダメかなという場合もドットサイトに置き換えることも可能ですし、この想定もしています。
さて、肝心のスコープはベースを付ける前に勢いで買ってしまいました。
購入したスコープは以下のものです。
レビューというほど語れるわけではないですが、 写真を交えて書きます。
Vortex Viper PST GENII 1-6x24 VMR-2 (MRAD)
(読みは、ボルテックス・バイパー・ピーエスティー・ジェンツー・1-6x24でいいのかな?)
メーカ公式の製品紹介ページ(英語)
http://www.vortexoptics.com/product/vortex-viper-pst-gen-2-1-6x24-riflescope-with-vmr-2-mrad-reticle
メーカサイトにあるスペックはこんな感じです。
全然わかってないので、徐々に勉強していきます。
倍率 | 1-6 x |
対物レンズ直径 | 24 mm (対物レンズ側の筒の外側からノギスで測ると実測で 32.88mmくらい) |
アイ・レリーフ | 3.8 in (9.65cm) |
視界 | 112.5-18.8 feet/100 yards(34.29m~5.73m/91.44m) |
チューブ径 | 30 mm |
突起部分の形状? | Capped (ダイヤル等の突起部分に蓋があるかどうか?でしょうか?→蓋あります) |
調整メモリ | .2 MRAD(1クリックあたり 0.2 MRAD=100mあたり2.0cm?) |
調整ノブの1回転あたりの移動量? | 20 MRAD |
エベレーションの最大調整量 | 46 MRAD |
ウィンデージの最大調整量 | 46 MRAD |
パララックス設定 | 100 yards(91.44m) |
長さ | 10.9 inches (27.69cm) |
重さ | 22.7 ounces (643.53g) |
さらなる詳細なスペック等は公式サイトを見ていただくとして、
1~6倍までの可変倍率のライフルスコープです。
レティクルはVMR-2というタイプで、MOAとMRADのものがあり、なんとなくMRAD(ミリラジアン)の方を選びました。
製造国はStrike Eagle 1-6x24が中国なのに対して、こちらはフィリピン製です。
さらに高いモデルでは日本製のRazor HDというモデルもあり、こちらはお値段がVortex Viper PST GENII 1-6x24のさらに2.5倍~3倍以上になります。
同じメーカでより安価なStrike Eagleとこちらで迷ったのですが、こちらにしました。
様々な理由はありますが、価格からするとそれほどハズれないだろうということと、一番は私自身が捻くれ者なので、Vortex Viper PST GENII 1-6x24の方が英語で検索してもあまりレビューがない不人気製品っぽくて使ってみたかった等々があります。
スコープ本体の重さ(バトラーキャップ等は未装着)はタニタのデジタルクッキングスケールでの実測で小数点1桁までの計量でちょうど649gでした(メーカ表記スペック上では 22.7オンス=約644グラム)。
最近の同等の倍率のスコープとしては重めっぽいです。
Strike Eagle 1-6x24はメーカのスペック表記から498グラムですから、Viper PST 1-6x24の方が150g弱重いことになります。
次は写真など。写真はクリックorタップすると拡大されます。
レティクル(reticule、レチクル、スコープをのぞくと見える照準用の線)の形状が箱に載っています。
Vortexのロゴシール。どこに貼るんだろう・・・。
製品の品質検査合格証かなにか兼、保証書っぽいもの。
一応、米国Vortexの公式サイトにある
VIP Warranty
の内容を見ると、実質は米本土や連絡先記載があるカナダにおける保証だと思いますが。
通常使用していて破損や故障した場合に、故障した場所などに関係なく、VIP保証を適用できるとあり、
・無制限のライフタイム保証。
・完全に(製品の?)譲渡が可能。
・保証書に記入する必要なし。
・領収書不要。
で保証してくれる模様。
ただし、紛失、盗難、意図的な損傷、性能を損なわない見た目の損傷は保証しない、ということのようです。
とりあえず、記載の通りならば使用場所が例え日本であれ、米国本社に送れば(往復送料はかかるかもしれませんが)修理や保証してもらえるってことかなと思います。
すごく太っ腹に見えますが、歴史と実績がある並み居るライバルとの競争を考えると新興メーカとしてはこのくらいしないと買ってもらえない気もします。
こちらは注意書きの紙。
スコープを載せる時に、スコープを固定するリングのネジを締める場合はトルクドライバーを使ってポンド・インチの単位でトルク管理し、リングのネジの締め付けトルクは18ポンド・インチを超えてはならない(適当に力任せにネジを締めつけるなよ)、という意味と思われます。銃砲店で聞いたところ、締めすぎるとスコープの筒がつぶれて壊れたりするっぽいです。
一番上の丸いのは対物レンズ側につけられる日よけ的なやつだと思います。
スコープ本体と同じ材質っぽいです。
デジタルノギスで日よけの筒のネジ山の山の部分で測ると 31.35mm とかなので32mm用の諸々を使えるのかな?と思います(たぶん)。
スコープの対物レンズの内側にネジが切ってあり、これがつけられます。
真ん中の黒いのはレンズ拭き、一番したは六角レンチとレッドドット点灯用のCR2032電池。
マニュアルを見ると、六角レンチはリングのネジを締める用ではなく、ゼロインした後にエレベーションノブ等をはずして、合わせたところを「0」として付け替えてマークする時に使うようっぽいです。
その対物レンズにつけられる日よけ的なやつです。袋に入ったままの写真ですみません。
マニュアルには記載がないパーツで、何に使うのかわかりませんでしたが、調べると日よけっぽく、対物レンズ側につけることで日光や光がレンズに差し込みにくくなり、結果的に反射などで対象に気づかれにくくするという品かなと思います。
実際に対物レンズ側につけられました。
スコープの下側中央部。Made in Philippineの表記があります。
スコープを上側から見た図。
レンズについているのは、箱に入った時からついてる対物レンズと接眼レンズ側をゴムひもでつないだキャップです。
バトラーキャップがなくてもこれでいい感じもしますが、後述の通り、バトラーキャップも買いました。
上の写真だと、右が接眼レンズ(覗く方)、左が対物レンズ、真ん中の3つのダイヤルっぽいもののうち、上側がエレベーション・ノブ(Elevation adjustment、エレベーション調整、縦方向調整)、中央がウィンデージ・ノブ(Windage adjustment、ウィンデージ調整、横方向調整)、下側がドット表示用のスイッチで、付けるとレティクルの十字の中心にポツンと赤いドットが光ります(スイッチダイヤルは1→OFF→2→OFF...みたいな感じで回ります)。
接眼レンズ側がキャップで写ってませんが、視度調整ダイヤルもあります。
ドットのスイッチ側から。コインで開けられる電池蓋。
エレベーション・ノブ側から。
次は、スコープをのぞいた場合の写真ですが、先に言い訳から始めると、何しろ初めてのスコープで固定するものが何もないのと、住宅が密集してて遠くが見える場所がないのでこんな適当な写真になっています。
たまたまバルコニーに干しておいた丸めた風呂の蓋の上に外箱を載せて、その上に手でスコープを抑えて載せてるという杜撰な写真です。傾いています。
え?「バルコニーのフチにでも載せて撮ったらいいだろ?」って?
下に落としたらどうするんですか!!! どうするんですかー、どうするんですかー(こだま)。
写真の撮り方もピントも悪く、実際の見え方よりだいぶ汚い見え方になっていて参考にならないと思いますが、写真を載せるだけは一応載せます。
当方の適当な性格のためであり、もう謝るしかありません。Vortexさん申し訳ありません。
※もう一度書きますが。これまでの写真もこれ以下の写真もすべてクリック or タップすると拡大表示されます。
1倍の時。
右側の手すりとレンズの中に見えてる手すりを見ると、たぶん、(だいたい)ちゃんと1倍かなと思います。
1倍があるスコープの1倍はレンズの端の方が歪むという話が多いですが、そんなに気になるほど歪んでる感じもしません。
4倍の時。
6倍の時。
一応、このなんとかうちから見える比較的遠い建物の方を見ています。
例の中国製レーザレンジファインダーで対象の建物まで測ったところ345.2mと出ました。
グーグル地図上でも見えてる建物までの距離を計ってみましたが、だいたい同じ距離で出ます(レーザレンジファインダーとの誤差5m未満)
以下、上の1倍、4倍、6倍の写真のレンズ付近だけ切り取った画像です。
1倍、拡大写真。
4倍、拡大写真。
6倍、拡大写真。
実際はもっとはっきり綺麗に見えます。
まあ、カメラの性能やら写真の撮り方やら私のせいです。ほんと、ごめんなさい。
たぶん、もっと安いスコープのような絵に見えてしまう。
綺麗に撮れる方法を研究します。
レンジファインダーで距離を測る時は、だいたい、屋上の白いエアコンまたはタンクか何かと階段の白い手すりと思われる場所との間のコンクリ部分に向けて距離を測りました。
その他、このスコープについて、実測で計っただいたいのサイズをまとめて載せます(定規で測ったので精密ではありません、ご注意ください)。
・スコープを机に置いた状態で机から接眼レンズの中心までの高さ: 27~27.5mm
・スコープの全長(長辺): 278mm
・全幅(レッドドットのスイッチからエレベーションノブまで): 67.5mm
・全高(机において、ウィンデージノブの上端までの高さ): 54mm
このスコープを載せるベネリ・スーパーノヴァはボルト式散弾銃と違って、ベースのギリギリにスコープを付けても、他のパーツがスコープと干渉はしないと思われますが、銃砲店にて、実際にベースを付けた後にどのリングを取り付けたかも追記する予定です。
仮に接眼レンズ側の幅が広くなっている部分がベースのレールから外れるように取り付けられるなら、リューポルド等の一番高さが低いリング・・・PRWリングのLOW 0.82インチ、20.83mm)か、同じくMEDIUM :0.95インチ(24.13mm)が付くのかもしれません。
ベースを取りつけてもらった後に、お店で試しながら検討します。
----------------------------------
次に、Vortex Viper PST GENII 1-6x24に取り付け可能なバトラーキャップ(接眼レンズと対物レンズ側につける蓋)についてです。
バトラーキャップはAliexpressで買った以下のものがピッタリでした(写真は最後の方にあります)。
Aliexpress
Rifle Scope Quick Flip Spring Up Open Lens Cover Eye Protect Objective Cap For Caliber Hunting Accessories
の
対物レンズ用が 32.4mm の商品(重さ 実測で14.7g)。
接眼レンズ用が 45.6mm の商品(重さ 実測で 9.8g)。
が、ばっちり、ぴったりでした。
Viper PST GENII 1-6x24をデジタルノギスで測ってみて、対物レンズ側の直径が 32.88mm、接眼レンズ側の直径が 46.00mm だったので、それよりちょっとだけ小さいのを買ってみました。
ハードな利用でどうなるかはわかりませんが、少なくとも私が手に入れたバトラーキャップは筒の部分がゴム、蓋が樹脂になっており、キツくもなく簡単に取れない程度に付きます。
それぞれ送料込みで 2.7USドルと2.43USドルでしたので、この文章を書いている時点でのレートで計算すると合計で563円ほど。
ただし、次回にも全く同じ質の商品が送られてくる保証がないのが、中国のありがちなところなので、他の方が買っても同じ結果になるかはわかりません。
蓋2つだけで軽かったからか、今回は届くまでは10日間くらいでしたが、お店側が提示している配送日数でみると最大45日~65日くらいのようですので、急ぐ方には向いていません。
例えば、中国の春節(旧正月・・・通常は毎年1月~2月のどこか)を挟んでしまうと、春節1週間前から中国全土の物流自体が止まり、春節明けからさらに1週間~10日はお店も物流もお休みなので止まるため、中国は前後で最低でも2週間~3週間は物流自体がほぼ停止しますから、タイミングが悪いと最大日数では本当に45日くらいかかるかもしれません。
届いたバトラーキャップの写真は以下の通りです。
軽く引っ張るとバネの力で蓋が跳ね上がります。
実際に銃砲店で、この製品とバトラークリーク(BUTLER CREEK )のバトラーキャップ(ワンプッシュボタンが無いタイプ)と見比べてみましたが、蓋を跳ね上げるバネの太さ等、品質に大きな違いは無いように見えました。
ただ、実際に使っていくと変わるのかもしれません。
Vortex純正?の高級版(3000円くらい)の方と比べると見た目からして違いますし、こっちの方が明らかに作りはちゃっちいです。
Vortexのサイトで紹介されている高級版の半額以下の廉価版バトラーキャップは評価を見ると、作りが安っぽいという評価があるので、これと同じような感じかなと思います。
お金に余裕がある方や品質要求が厳しい方は、
Defender Flip Cap(接眼用レンズ用と対物レンズ用があるようです)
http://www.japanbinocs.com/209.html
などを強くお勧めします。
その他、このスコープ関連で気になっている物としては、スコープの倍率調整ダイヤル部分に取り付けると、スコープをのぞいた状態でも簡単に倍率を変えられる取っ手付きのアルミ製の輪っか Switchview(Throw lever)も気になっていますが、お値段が8000円くらいするので、3DプリンタでABS等で出力してもう少し安く作れないかなど検討しています。
Viper PST 1-6x24用のThrow lever(スローレバー)の3Dプリントのデータはまだ転がっていないので、自分で作るかどうするか・・・。
実はthingiverseにあったデータを改造して既に4割くらいはデータとしては作っていますので、気持ちが続けば完成するかもしれません。
あとはこれを中国の3Dプリント業者に発注して作れば、材料がABSなら日本までの送料を考えても2千円以下で作れるかなと思っています(手元に3Dプリンタがあれば、発注不要なのでさらに半額未満に)。アルミ削り出しにすると送料入れて5千円くらいにはなってしまうので、手間を考えると純正を8千円で買った方がいいと思いますので。
ebayでも同じく、3Dプリントした樹脂製スローレバーを売っている人もいますから、そちらを買ってもいいでしょうし。
純正が8千円くらいするのは 、精度や売れる数からすると高すぎるというほどではないと思いますが、私レベルが買うには迷います。
ちなみに、Viper PST GENII 1-6x24につけられるSwitchviewはStrike Eagle 1-6x24等とも違っていて、直径が46mm用っぽいです。
Aliexpressとかだと何かの有名なスコープ用らしき直径42mm用ならアルミ合金製で8USドル弱であるんですが・・・残念!。
(→・・・というわけで、直径46mm用のスローレバーを3Dプリントしました。※2018/06/11追記)
#他に何か気づいた点などあれば、この記事に追記していくと思います(個人的メモとして1か所で情報が集まっている方が楽なので)。
----------
以下、どうでもいい余談です。
Vortexはアメリカのメーカで、21世紀になってから登場した新興メーカのようです。
コストパフォーマンスに優れた製品を出しています。
ネットで調べていても結構、評判が良い感じでしたので候補となり、結果的に購入しました。
繰り返して、本当にどうでもいいことですが、Vortexのライフルスコープ製品ラインナップのネーミングがなんとも言えない味付けです。
日本だと、むかーしの髪型がリーゼントとかで、前と後ろのフレームが上の方に長い不思議な形のバイクに乗って夜に爆音で走り周る集団のチーム名的な...。
英語は苦手なので、?マークがついてますけど。
Copperhead = カッパーヘッド → アメリカマムシ?。
Diamondback = ダイヤモンド・バック → ガラガラヘビ?(ダイヤモンド模様の毒蛇)
Crossfire = クロスファイア → 十字砲火?
Strike Eagle = ストライク・イーグル → 攻撃するワシ?
Viper = バイパー = クサリヘビ(or 毒蛇)?。
Golden Eagle =ゴールデン・イーグル → イヌワシ?
Razor = レイザー → カミソリ?
余談終わり。
--------
今回のスコープの選択に際し、参考にしたウェブサイトの一部も記載いたします。
貴重な情報、ありがとうございました。
現代戦技研究会 VORTEX STRIKE EAGLE 1-8×24 レビュー
http://kusemonotactical.sakura.ne.jp/hq/sample-page/review/electronis-optics/vortex-strike-eagle-1-8x24/
※VORTEX STRIKE EAGLE 1-8倍バージョンのレビューです。
MILITARY BLOG その他小物類の中に VORTEX VIPER PST 1-4x
http://priketsublog.militaryblog.jp/e599217.html
※Viper PSTの1-4倍バージョンのレビューです。
Vortex Viper PST gen II 1-6x24 VMR-2 MRAD Reticle Subtensions
https://www.youtube.com/watch?v=QB5hHRgQdpE
Vortex PST 1-6x24 Review - Gen 1 vs Gen 2
https://www.youtube.com/watch?v=Fcwb8yF8W5o
などなど。
------------------------
2019/11/17追記:
書き忘れていたので追記。
Aliexpressで買ったバトラーキャップは、蓋のところを開けたまま山の中を移動してたら、ヒンジ部分を折ってしまい、半年くらい前にまた同じものを注文しました。
同じものが届き、使い勝手も同じ。
安いので予備を含めて前後分を2個ずつ注文。
これこそ、手持ちの3Dプリンタで作ってもいいけど、バネの羽上げとか考えるとちょっと面倒かも。
バトラーキャップの類はthingiverseにもいろいろとアップされてますが、子育てに追われて趣味用のまとまった時間がとりにくいので調整が必要になるものは後回しになってるという感じ。
もらったfarskaのベビーサークルのドアのヒンジが折れたので同じパーツを作って改良したり、そっちにリソースが取られている。これは仕方なし。