とあるハンターの外部記憶

かりびと見習い。釣り人的な。

初めての「技能講習」を受講(2018年7月)

先日、銃の所持許可の追加申請や更新に必要な技能講習を受けました。
初めての技能講習です。

基本的な持ち物は、
・技能講習通知書(技能講習申し込み時にもらう。必須。)
・銃の所持許可証。
・銃本体。
・装弾75発(実際に使用したのは25発)。
・火薬類譲受許可証(念のため)。
イヤーマフや耳栓。
・グローブ。
・帽子。
・ゴーグル。

この中で受講に絶対に必要なのは、
技能講習通知書、所持許可証、銃、装弾です。

技能講習通知書については、同じ日の参加者の中で所轄の警察署の担当の方からコピーしかもらえなかったという人が1人いましたが、受講できていました。

お金については、事前に警察署で技能講習を申し込んだ金額のみで、講習前に講習で使用する装弾を購入したり、講習後に自分で射撃場を利用して練習していくとかでなければ、追加のお金も必要なかったです。

ちなみに、午後に講習がある人も射撃場開場時から来て朝から普通に射撃をしている人もいました。

装弾については東京都の講習の場合、75発を持ってくるように警察署から指示を受けましたが、実際に使うのは(きちんと3発当たるならば)25発だけだそうです。
これは各都道府県で内容が違う可能性がありますので警察署の担当者の指示にしたがってください。
東京都は現状、都内に射撃場がありませんので、指定された他の都道府県で受けることになります。

あと、技能講習より半月ほど前に、上下二連の先台にヒビが入って補修した件ですが、一応、事前に先台を叩いてガタがないかとかも見ておいてから、実際の射撃前に、指導員に上下二連銃の先台にヒビが入った件、および、それを接着補修した件を話して、実物を見せて、指導員の方が実際に持ってみて、ヒビの入り方を見て、補修の状況を見て、叩いてみたり等して大丈夫そうということで、上下二連の方で射撃しました。

予備銃のベネリ・スーパーノヴァも持参していたので、もしダメでもベネリ・スーパーノヴァで受講するつもりで行きました。
(もしスコープを付けたままではダメと言われたら、スコープも外せるように念のため、ベースにLeupoldのリングを固定しているネジを緩めるためのトルクスレンチも持参しました)

技能講習の内容としては講義と実技という話でしたが、講義の方は最初に直近の銃の盗難や事故についてや保管や取り扱いに注意すること等のお話や、実際に各自で自分の銃の分解、組み立て、銃口内確認、脱包確認、安全装置の動作チェック、空撃ち(空撃ちケース使用可)、不発時の対応実技(ゆっくり10数える)、先台や銃床のガタの確認、ひねってみてガタが無いか等その他いろいろをしながら、随時、注意点も聞きつつ、etc.etc.質疑応答と言う感じです。

この間も銃口の向きなどはチェックされていると思います。

午前9時から開始予定でしたが、参加者が遅刻もなく、むしろ開始予定時間よりかなり早く、射撃場開場直後から順当に集まって時間前に技能講習開始。
最後まで緊張感を持ちつつも和やかな雰囲気で終わりました。

荷物が多いので車で行きましたが、途中で渋滞したら嫌だなと思って、家を早く出たら渋滞なしで順調すぎて7時半前には射撃場の近くについてしまい周辺で木陰を探して車を停めて車の中で食事をしながら開場を待っていました。

参加者はスキートかトラップを事前に選択しており、たまたま申し込み人数が1人だけ多かったスキートの方から実技開始。

指導員が1人のため、その間、トラップの人は待ち時間でした。
技能講習が初めてという人は私ともう1人くらい。

講義の時点で、年配でかつクレー射撃の射撃場に慣れてない旨を申告する方もいて、実地の射撃の前に先行して銃口の向き等について、全員に向けて念のための指導をしていました。

長年、有害鳥獣駆除をしている方だと所持許可更新でも技能講習等が免除されているため、有害鳥獣駆除をしなくなったタイミングで、かなり久しぶりに射撃場に来るという方もいると思われます。

銃口の向きについては、私が銃の所持許可を取った2016年時点では射撃場では上に、猟場では下に向けることと教えられていますが、当日の参加者のあるベテランの方は「所持許可を取った約30年前はそういう風に教えられてなかった」と言ってました(ご本人申告なので詳細未確認)。

基本的には当方が受けた日は、普段から競技のみ又は競技も狩猟もやっている人が多く、残りの方が狩猟や駆除のみで、ほとんどクレー射撃はしない感じのことを言っていました。
普段はライフル射撃場で静的や動的射撃のみという方もいると思います。

ちなみに、講義の段階では全般として銃口の向きには無頓着な方が多かったです。
これは方便を言っても仕方ないので書きます。

講義した部屋の広さの関係もありますが、組み立てた状態、分解状態に関係なく、どんどん私にも他の人にも銃口が向きます。
ただ、指導員が繰り返し言ってたこともあってか、射撃の段階では銃口が人に向く方はいませんでした。

講義が終わると、次に実際に射撃をする実技ですが、当然ながら装弾や予備銃を含めて放置しないで、全部持って射場に移動します。
疑問があれば、逐一、指導員に念のため確認した方がいいです。

持参した予備銃や予備の装弾については、講習を受けた射撃場にはガンロッカー等が無いとのことで、全部持って移動しています。

クレー射撃および(クレーの)射撃場に慣れてないという方もいらっしゃったので、「手順を覚えられない方は、こちらの人の手順を見て同じようにしてください」ということで私がトップバッターでした。

(・・・いまだに据銃したまま撃ってるんですが、諸事情で実質、スキートは9か月ぶりくらいなんですが・・・)と思いつつ、確かに本気でどうしたらいいかよくわからないという感じの方もいたので、手順と動作をしっかり、ゆっくり確認して射撃開始。

結果的に、トップバッターが据銃したまま撃つ初心者だったので皆さん安心してスムーズかつリラックスして射撃できたかと思います(汗)。

筋力トレーニングの成果があったのか、前より銃が軽く感じました。
衝撃についても、比較対象がスラッグ射撃なので同じく軽く感じました。猟期までにもう少し鍛えていきたいと思います。

1番、2番、3番はマークを3発ずつ、6番、7番でプールを3発ずつ、残りは7番でマークを10発を連続。交代しつつ合計25発。

経験者講習では1発も当たらなくても通るように変わったような話がありましたが、今回の講習では指導員の方曰く3発当たれば合格ということでした。
無事、3発の規定数は超えました(21/25発)。

ただ、それより何より当然ながら、実包を装填したままの銃を落としたり、銃口を向けたり、明らかに変な方向に撃ったり等の危険行為がなけれ基本的には合格しそうな感じです。

最後に危険行為などの有無や射撃成績なども載った成績表をもらって技能講習は終了です。

最近の猛暑で当日も暑かったので、発汗でかなり消耗します。
25発だけでも銃身も熱く、触るとアチチッという感じ。
熱中症にならないように、射撃前にきちんと水分と塩分を補給しておいた方がいいと思いました。

技能講習に合格した場合、技能講習修了の証明書は1週間後に所轄の警察署から連絡があるので、取りに行ってくださいということでした。
経験者講習でも言っていましたが、その場で技能講習の修了証がもらえるわけではないので、更新がある方は時間に余裕をもって受けた方がいいと思います。

最後に、技能講習の成績表(記録表)に記載があるチェック項目をリストしますが、チェック項目が多くて、指導員の方も仕事とはいえ、これらを短時間で見て指導もいれていくわけで、かなり大変です。
評価は◎、〇、△で記入し、△の項目は指導して改善させるというような記載がありました。

チェックされる内容は何れも試験用の特別な動作ではなく、普段から銃の取り扱い上で安全に絶対必須の動作だと思います。

---------------------ここから。
■危険行為
銃口を人に向けた場合。
・用心金に指を入れた場合。
・暴発。
・機関部不開放等。
・実包を装填したまま射台を離れる行為。
・射台以外の場所で実包を装填。
・実包装填有無の不確認。
・銃を取り落した。
・実包装填状態で銃を手放した(射台)。
・銃の転倒等。
・禁止行為。

■射撃結果
・トラップ
ストレートx5 、左5度x5、右5度x5、左10度x5、右10度x5
ストレートx5、左20度x5、右20度x5、左35度x5、右35度x5

・スキート
1番M x3、2番M x3、3番M x3、6番P x3、7番P x3
1番Px2 Mx2、2番Px2 Mx2、3番Px2 Mx1、5番Px1 Mx1、6番Px1 Mx1

■特記事項

■指導項目
・(安全不履行)銃身部。
・(安全不履行)安全装置
・(安全不履行)引き金
・(安全不履行)先台。
・(安全不履行)接合部分)。
・分解結合不良。
・不発処理不適切。
・実包放置。

■射撃姿勢
・(姿勢)銃が発射時に安定した状態に置かれているか。
・(姿勢)重心が射撃姿勢の支持面の中心にあるか。
・(姿勢)頭の位置は適切か。目が照準線に正しく向いて射撃姿勢が取れているか。
・(姿勢)射撃中常に同じ状態の射撃姿勢が取れているか。
・(グリップ[銃把、先台の握り方])引き金を引く指の位置は適切か。
・(グリップ[銃把、先台の握り方])銃把の握り方は適切か。
・(グリップ[銃把、先台の握り方])先台の保持・握り方は適切か。
・(肩付け)床尾板の位置は適切か。
・(頬付け)位置[銃を頬骨の下に正しく圧着させる。]

■射撃動作
・(照準方法)標的、照星、中間照星、リブの正しい位置、両目で狙う。
・(挙[据]銃動作)銃口の位置が動揺せず、頬付け、肩付けを一連の挙[据]銃動作として行う。
・(スイング)手で行うのではなく、腰を中心に回転するように行う。

■その他
・(発射の時期)発射の時期を著しく失していないか。
・(発射の方向)標的の方向と著しく異なる方向に発射していないか。
・(銃の特性)自己の銃の特性を理解して射撃できているか。

---------------------ここまで。

上のリストでトラップとスキートのところは最初の方に書いた通り(1番M x3、2番M x3、3番M x3、6番P x3、7番P x3+α)であり、トラップもここに記載したすべてをやるわけではないと思います(トラップはやったことがないのでわかりません)。

以上です。

講習を受けてから約1週間後の平日午前中に所轄警察署の担当の方から「技能講習修了証明書」 を取りに来てくださいという電話があって、頂いてまいりました。

地域によって違うと思いますが、念のため受領印(三文判)は忘れずに。
当方の場合は必要でした。