とあるハンターの外部記憶

かりびと見習い。釣り人的な。

上下二連銃で初スラッグ弾射撃(2017年8月) & 同発も経験

誰もが通る?上下二連銃で初スラッグ弾射撃です。

私の銃はSKBのスキート射撃に使える銃身が平筒の上下二連銃で、チョークはありません。
1つ前のメモにも書きましたが、絞りがない平筒なのでスラッグ弾が撃てます(という銃砲店の方の話でした)。

事前に上下二連で撃っている話をネットにないか調べてみたのですが、情報があまりありませんでした。
というわけで、とりあえず撃ってみるべくライフル射撃場に行ってきました。

使用したのは何れも標的射撃用の12番スラッグ弾で、レミントンとレッドバードです。射撃場で売っているものを購入して使用しました。

レミントンの箱には、
RXP Rifled Slug
TARGET LOAD
Remington

10 Rifled Slug 12GA. 2-3/4"
RXP 12RS-10PK 10Z SLUG
日邦工業

とありました。

レッドバードの箱には、
REDBIRD
RIFLED SLUG
TARGET
COMPETITION LOAD
12GA 7/8oz

とありました。

レミントンの12番スラッグ。標的射撃用。


レッドバードの12番スラッグ。同じく標的射撃用。

ピンボケ写真ですみません。弾頭部分です。これじゃ参考にならないか・・・。



というわけで、さっそく、まずレミントンの10発から順番に消費します。

上下二段の下段に装填して撃ってみました。
上下二連で1発だけ撃つときは基本的には下段に装填します。

ちなみに、私の銃は用心金の近くに上下のどちらから撃つかを選べるセレクターがついていますので、上段だけ撃つことも可能です。

しっかりと狙って引き金をひ・・・・んーーーー?的が・・・小さい黒丸があるようにしか見えない・・・。

射撃場で買った的紙のサイズは縦39cm x 横36cmで、黒丸部分全体のサイズは約33cm。
的の中心の白い部分は直径が約5.4cmでした。

やっぱスコープとか必要かなぁ・・とブツブツ言いながら・・・
仕方ないので、照星の上に黒丸をだいたいで乗っけて・・・引き金を引きます・・・・

「バァアアン!!!」

うおっ!っと本当に声が出ました。
話に聞いていた通りすごい音と反動です。
スキート用の24gの9号装弾とは全く違います。

電子イヤーマフを付けていますが、音が普段よりかなり大きいということはわかります。ただし、イヤーマフ内の回路とスピーカーで音量が制御されるので耳が痛くなることはありません。

肩か銃床に衝撃を吸収するパッドでも入ってないと何発も撃つ自信がないくらいに。

「スラッグ射撃は衝撃が凄い」と聞いていたとおりだったため、急遽、あらかじめ用意しておいた特製射撃ベストを着ました。

このベストは家に余っていた射撃ベストの右胸から右肩の体に当たる内側にポケットを作り、そこにネットで買った8ミリのシリコン板をカッターで加工して入れたものです。
これを着て続きを撃ちました。

ちなみにシリコン板の厚さを8ミリにした理由はスキート用にそろえたベレッタの冬用射撃ジャケットに付属していたシリコンパッドが厚さ4ミリだったためです。
スキートだと4ミリでも肩が痛くなりにくいのですが、スラッグ射撃に備えて念のため8ミリ厚にしました。
結構ごつごつして邪魔なので、実際の猟では邪魔かも。
もう少し形状や厚みを研究したいと思います。


さて、スラッグ弾の射撃だと、衝撃に備えて引き金がガク引きになるという理由もこれで、よ~くわかりました。確かにこれは怖いし、痛い。

でも、シリコン板入りベストを着てからは、肩への衝撃をかなり軽減できることがわかったので安心し、その後はリラックスしてしっかりと狙って撃てました。
(的紙への命中率が上がったのもこのせいかも)

このように撃ち始めて、最初の3~4発目くらいまではどこに当たってるか全くわからない状態で、的紙も貼ってる板も綺麗な状態でした。

着弾位置は、手持ちの12倍ズームかつ680x480の解像度で120fpsで撮影できる少し古いカシオのデジカメで録画して確認できるように考えていたので、これを持参しており、これ以降は射撃場所にあるテーブルの上にデジカメを安いミニ三脚に付けてセッティングして、デジカメ動画も確認して着弾位置を見て、撃ち方を修正する感じでやりました。

撃った直後は同じく持参した双眼鏡で観測し、的に当たった形跡がない時はデジカメの録画の映像をスロー再生して確認し、土煙が立った場所からだいたいの位置を特定し、射撃姿勢や照星で狙う先をずらすという感じで撃ってました。

※他の方(エアライフルでしたが)は、当然ながら椅子に座って銃はテーブルに固定して、銃のスコープとスポッティングスコープで着弾を確認していました。

これを繰り返し、どうせ的紙にはほとんど当たってないので交換せずに20発ほど射撃。
結果は的を貼った「板」に当たったのが2発、「的紙」に当たったのが8発でした。
この的紙に当たったうち2発がレミントン、6発がレッドバードの装弾です。
残り10発は板にも当たらずという結果。

撃ち方としては、2-3回撃つごとに1回、上下両方に装填して順番に撃ってみるという感じでした。
狙い方は片目で中間照星と照星が逆雪だるまのようになる感じで狙いました。
(本当は両目で狙うっぽいです。スキートの時はそうしてます。)

手先はどうしてもブレるので、息を止めて狙いたい場所に照星が合った瞬間にくらいに引き金を軽く引きます。

最初は50メートルということでスラッグ弾が重力に引かれて落ちるドロップ量がどのくらいあるのか全く分からず、数センチかな?と適当に考えて少し上を撃ってみましたが、狙ったままで的の上の方の土壁に当たっていた感じで、50メートルだと思ったよりもドロップせず当たっている感じだったため、ちゃんと的を狙って撃つように修正しました・・・がそうそう当たりません。

全て、立って撃つ立射です。
真ん中あたりに当たってるのは完全にまぐれ当たりです。 
レミントン装弾で的紙に2発当たったうちの1発だったと思います(もう1発は黒丸の外の穴)。


クリックorタップすると画像が大きくなると思いますが、 10個の赤丸が私の弾が当たった後で、それ以外の板の穴は元から空いてました。前の人のライフルとかの弾痕かと思います。


この射撃の途中で、私の銃にちょっとした異変が起きます。
やはり直に狩猟に行く前にテスト射撃に来て良かったと思います。

レミントンの10発が撃ち終わって、レッドバードの10発を撃ち始めた際に、古い銃でもあり、念のため銃の動作確認をしたくて、一度だけ2発を上下二段に装填して1発目の下段の発射で、次の上段が射撃できるように確実に切り替わるかどうかを確認しようとして、下段を射撃したところ、上下の装弾が同時に発射される同発を経験しました。
(※通常は1発ずつ装填します。動作確認など特別な場合だけ。)

引き金を1回引いて射撃したところ、すごい音が1発(実際は2発分の音だった)、衝撃もすごくて、最初は「???」って感じでした。
でもベストのシリコン板のおかげで痛みは無し。

室内や標的の部分の明かりが私の安いゴーグルのレンズに差し込んで変な反射をして的がよく見えないのでゴーグルは1発分だけつけて外してましたが、やはり事故に備えてゴーグルをつけた方がいいんでしょう。

それまでのスラッグ弾射撃と比べて余りに音が大きかったので、すぐに機関部を開放して脱砲しようと排莢した時に2発とも薬莢が飛び出てきたので「え????」となり、同発したことがわかりました。
セレクターは当然、いつもの下段のままです。

通常、上下二連銃は撃った後に機関部を開放すると、撃針が落ちて発砲した側だけがバネで排莢されてきて、撃っていない側はそのまま装填されています。
発砲していない装弾は飛び出て来ませんが手で取りだせます。
つまり、引き金を一度だけ引いた場合は1発だけ発砲となり、排莢しても使用済みの薬莢1発分しか飛び出ないはずなのです。

たぶん、この件も意図しない発砲なので、暴発の一種になるんだと思います。

排莢直後に銃の外観や銃身内を(壊れていないか)確認すると、同発した上段の銃身内の中間あたりに薄皮のようなようなヒラヒラと動くものが見えました。鉛の皮?のようでした。

その後、2回ほど上下に装填してみて下段の1発だけ撃ってみましたが、同発はありませんでした(上段は取り出して、その後下段に装填して発砲)。

同発は基本的には故障っぽいので、念のため、帰宅した翌日に、銃を購入した銃砲店に持って行って事情を話して、(再現性は不明だが)念のための検査のために預かりということになりました。

話を戻して、射撃に関して見てみると、今回の場合はレミントンとレッドバードを比べた場合、レッドバードの方が弾の集まりがいい感じがしました。
より狙ったところの近くに当たるという感じです。

あと、初めてってことで、スラッグ弾の弾頭部分にはグリスを塗らないで射撃したのですが、帰宅した後の掃除で汚れを取るのが大変でした・・・・。
銃身内部の汚れは完全には取り切れず、ちょっと残したまま翌日に持ち越し。

次からはちゃんと弾頭にグリスを塗ります。