とあるハンターの外部記憶

かりびと見習い。釣り人的な。

2丁目にスライドアクション銃を選択した理由(7千字以上)。

※このメモは何年後かにニヨニヨしながら読むための自分用メモです。

さて、2丁目を申請しましたが、スコープ付きが欲しいと言いつつも、結局はスライドアクション銃を選択した理由について書きます。

結論から書くと、
1.スラッグ射撃の安全性を確保したい。
2.スコープを上下二連より付けやすい。
3.導入+運用のコストパフォーマンスと割り切り。

というところから選択しました。
選択したのはベネリのスーパーノヴァ(Benelli Supernova)、20インチ、12番です。


結論はここまで。ここから下は読まなくていいと思います。文字カウントしたら7千字もありました。

ここから選択した理由をズラズラとまとまりなく列挙していきますが、書いた本人が後で読んで思い出すためくらいで書いていますので、本人も読みづらいです。

上の結論1~3にある項目を順番で説明していきます。
1のスラッグ射撃の安全性については、同発の可能性がゼロという点を評価しました。

銃身が1本のスライドアクション銃または自動銃の場合、後述の銃の不具合や経験不足からくる射撃姿勢のまずさなどでの意図しない2発目以降が勝手に発射されるということは、仕組み上、たぶんありません(※たぶんです。経験が無さ過ぎてこのようにしか書けません)。

※自動銃に関しては中途半端に引き金を戻して2回目を引いてしまうと出ちゃうのかな?・・・とも思ったのですが、ネットで調べている限りは、1発目の衝撃で2発目が発射されたり、引き金の戻しが甘いとたぶん出ないと思います。むしろ、回転しなかったり、次弾がちゃんと出ない方に動作するようです。参考動画→「銃の二発目の暴発原因の一つ、引き金の指の戻し不足! サツマ銃砲火薬店https://www.youtube.com/watch?v=wcMsJcLt9c8
)。

スライドアクション銃の場合は、例え引き金を2回引いても手動で排莢と装填しなければ次の弾が出ません。

かつ、2発目、3発目を撃たなければならない状況では(きちんと練習すれば)弾倉に弾が2発ある状況で、手動装填で薬室1発+弾倉2発の3発までは比較的短い時間で撃てるということです。
ここが上下二連との違いだと考えます。

ただし、連射速度ではスライドアクションは最新の自動銃に劣ります。
人間に1秒間に3回のリロードは無理です。

さらに最初の2発までは同じく比較的古い私の上下二連にも劣るかと思います(特に現状の私の能力では)。
ここはデメリットかと思います。

上下二連は2発を装填して機関部を閉鎖してしまうと、私が所持している古い上下二連銃の場合はスラッグ弾を射撃した場合はどうしても同発のリスクが出ます(1発目の衝撃で2発目の撃針が落ちてしまうリスク)。

ただし、上下二連は2発目までは装弾や銃に不具合がなければスライドアクション銃や自動銃より確実に発砲そのものはできる信頼性があります。
しかし、それ以上撃つ場合は開放して排莢し、次弾を装填しなければなりません。

かと言って同発を恐れて、もし上下二連に1発ずつ装填するとなると猟場で2発目を撃たなければならない状況では、再度、機関部を開放して排莢して装填する必要があります。
上下二連に関しては射撃場で繰り返し練習しているため、操作もかなり早くなってきていますので、4発以上(最初の2発を射撃、排莢してから再度2発装填して)撃つ必要が出た場合は、私の場合に関しては今のところスライドアクションより上下二連の方が早いかもしれません。

安全上、上下二連で装填して機関部を閉鎖する場合というのは、つまりは発砲する直前ですから、前述の同発の危険性に配慮して1発だけ装填する方式の場合、イノシシやツキノワグマの最高速度が時速35km~50km(秒速9.7m~13.9m)という突撃速度から考えると、初心者に毛が生えた私では(ベテランの方より一層)、発砲した1発分を排莢して再装填から再度の発砲が間に合わない可能性がかなり高いです。

計算すると35km/hで突撃された場合、対象動物が20m離れていても2.06秒、40mでも4.12秒。
同じく時速50km/hで突撃された場合、対象動物が20m離れていても1.44秒、40m離れていても2.88秒で自分の場所まで到達される計算です。
ゼロから加速する場合にこの2倍かかると考えても再装填~再発砲に結構、厳しい数字です。

※初心者に毛も生えてないレベルの私の場合、上下二連を使用して手に次弾を1発持っている状態を想定しても射撃から再装填して撃つまでの時間をシミュレーションしてみると5秒弱はかかってる感じです。ポケットなどに弾を入れてる場合はさらにかかります。

現状の私の能力から立射の場合に動いている動物に当たる確率が高くなる距離を考えると20m~40mの距離での射撃というのは妥当な距離かなと思います。
怯んだら下手すると接近されて大けがします。
これらは地形や植生、天候にも影響されますが、こうやって計算すると、あまり時間的余裕がないことがわかります。

というわけで現実的には、前述のような状況では自分の上下二連の同発のリスクを考えつつ、反撃される可能性がある熊や猪の気配を濃厚に感じた場合は、発砲直前に二発装填して備えるしかないかなと思います。
相手が熊っぽい場合は、さらに手に2発持つ感じで・・・ついでに馬防柵ではないですが、木の陰から・・・(待ち伏せならまだしも近距離での偶発的遭遇でそんな余裕があればいいんですけど)。

しかし、前述のとおり(私の銃に関しては)同発のリスクは残ったままで、安全上、やはりこれはよろしくありませんので、そこで前述の銃を選択をする理由の1つとなりました。


次に2のスコープ問題については、そもそもスコープが欲しいと思った理由はスラッグ弾の50メートル射撃の時です。
肉眼だと、はっきり言って的が小さすぎて厳しいです(見えるけどすごく小さい。照星の上でグラグラ動く感じ)。

安全に獣を狙い、かつ、できる限り苦しませないためには、より正確な射撃が必要になります。
そこでスコープの必要性を感じたわけです。

選択したベネリのスーパーノヴァの場合、本格的にスコープを載せるとなると、銃の機関部の上に銃砲店で穴をあけてもらって、ネジ止めでスコープとリングを取り付けるためのベースの金属レールを取り付けて、そこにスコープを載せる必要があります。取り付けは比較的簡単です

(※ちなみに、ベネリ スーパーノヴァにスコープ用のベースを後付けの場合、私がお世話になっている銃砲店だと1万円ほどでできるということでした。これに当然、スコープの購入費用や取り付けリングの購入費用が別途必要です)


ただ、スーパーノヴァの場合、このレールを取り付けてしまうと、例えリングとスコープを外しても、レールはついたままになりますから、元からついている照星、照門は使えなくなるようです(レールに高さがあるため)。

つまり、スコープをつけると本当にスラッグ等によるスコープでの射撃および狩猟の射撃専用銃になり、元からついている照星を使ってのクレー射撃はスコープだけでなくベースまでネジ止めを外さないとできなくなります。
ベースやスコープは外してしまうと、 照準がズレるそうなので、結局、猟期前に毎回、調整がかなり必要になるのかなぁと思います(ここはやったことがないので妄想です)。

まあ、猟期は3か月ほどですから、残りの9カ月のために外しちゃってもいいかもしれませんが、ネジってつけたり外したりを繰り返すと土台の金属が固くない場合はネジ穴によろしくない感じになりますから、ここは悩みどころです。

あとはコストや目的、実際の運用との兼ね合いです。
スライドアクション(ポンプ)銃と比較して2倍近く出して最初から穴を開けずにマウントベースが簡単に付けられる自動銃を買うか。
同じくスライドアクション(ポンプ)銃との購入金額はさほど変わらないが、近距離(での連射)が苦手かつ中距離~を狙うボルトアクションを買うか。
別の選択肢か?

(※スーパーノヴァもドットサイトについてはBurris社のspeed bead[スピード・ビード?]という銃床(元台)と機関部の間のスペーサーを外して代わりに付ける小さなベースとそこに同社のFastfire 3という小さいドットサイトを付けることもできるようです。この場合は穴をあける必要はありません。)


2のスコープ問題を解決するにあたっては、
・レミントンのM870およびそのカンチレバー銃身。
  (スライドアクション銃)

・ブローニング MAXUS(自動銃)などのあらかじめレール固定用の爪が最初からついているモデル。

・ベネリM2のスラッグ銃身モデル
  (M2のスラッグ銃身モデルだけ、機関部の材質が強化されていて、ベースのスコープを載せるレールが最初からついていて、元からついている照星などもそのままで使える。リブ銃身モデルは軽量化のために機関部の素材が柔らかい金属のためお勧めしないとのこと)

なども検討しました。重さやお世話になっている銃砲店との在庫、入荷時期との関係もあります。

しかし、いろいろと調べたり、アドバイスを受けているうちに「本当にスコープが必要なのか?」という部分に立ち戻り、「なぜスコープが欲しいのか?」を考え、結果的にスコープを付けやすく、スラッグ弾を安全に撃てるモデルを選択して、あとは実際に使い始めてから自分が行く猟場での必要性に応じて、スコープを付けるということになりました(うまく丸め込まれているという話も)。

実際に長く本州で狩猟をしている人からすると、50メートル以上開けた場所で獲物に遭遇することはまずないということをアドバイスされたためです。
(じゃあ、スコープ付けないなら上下二連をそのまま猟に使えばよかったのでは?というのは、同発の可能性の問題がありました)

この他に、銃砲店で(中古の20番)上下二連のスコープを付けられるスラッグ銃身モデルも見たのですが、上下二連の特性として、銃身が縦に2本並んでいるために、スコープの装着を考慮した場合にゼロインおよび照準が合わせづらいらしいという点、装弾のコストや入手性などを聞いて、選択肢にはいれませんでした。

クレー射撃については、すでに上下二連(スキート専用)を所持しているため、基本的にはクレー射撃場では上下二連を使用すればいいため、この部分は問題ないと考えました。
今のところ、スキートに使う装弾での同発は経験していないというのもあります。

2丁を所持した場合は、もちろん時々、2丁目も射撃場に持って行って射撃はします(スキートならスラッグ銃身でも可能。スラッグ射撃ももちろん可能)。
そうしないと眠り銃になり、所持許可を返上しなければならなくなりますので。

スコープでの射撃だけを考えるなら、上に少し書きましたが、ボルトアクション銃にスコープを載せるという選択肢もありました。
12番のボルトアクション銃は20万円以下で買えますから、金額面や射撃の精度を考えると有利かなと思いました。

しかし、最初から本当に狩猟およびスラッグまたはサボットスラッグ弾での射撃に特化されるのと、12番の新品のボルトアクション銃の場合は、基本的にはサボットスラッグ弾を撃つためのハーフライフル銃身が多く、銃身交換もできなず、かつライフリングのために散弾が使い物にならずということでスライドアクションよりさらに汎用性が下がって、運用コストも高くなり、使用頻度もさらに下がると考えました(経験不足のため、これが正しい考えかはわかりません、あくまでも思考の流れをメモしています。何年もして読み返したら、ニヤニヤしちゃうのかもしれません)。

もし北海道に住んでいたらボルトアクション銃が選択肢になったかもしれません。
北海道では目標までの距離が長いことが多いそうなので、ライフル銃が所持できない段階では100~150メートルの距離を狙えるというサボットスラッグが撃てるハーフライフル銃身の銃以外は選択肢として厳しいかなと思うためです(正直、ハーフライフルでも厳しい気がしますが・・・)。
1丁目が自動銃だった場合も、ボルトアクションにしていた可能性があります。

次に自動銃に関しては、後述の導入コストや使用頻度を検討した結果、今回は見送りました。
というわけで、利用頻度やコストの兼ね合いも検討して、2のスコープ問題は保留という形になりました。


最後の3の「コストパフォーマンスと割り切り」ですが、選択するにあたって「全ての条件を満たす銃はなさそうだし、どこかで割り切りが必要」と考えつつ、最後まで迷ったのが汎用性という部分です。
自動銃でかつ、チョーク交換式の銃身のモデルならば、スキート射撃もトラップ射撃もできて、スラッグ弾も撃てて狩猟にも使えて、比較的簡単にスコープも取り外しできる汎用性があります(スコープに関しては猟期前にゼロインが必要ですが)。

この汎用性の部分で候補に挙がったのがコストパフォーマンスの面からブローニングMAXUS COMPOSITE(のシンセティックモデルで提示価格が約27万円)でした。

ですが、当初の一番の目的である安全にスラッグ弾を撃てるというのが最優先、かつスコープも載せられる構造、年間の使用頻度、コストパフォーマンス、故障の可能性、etc.というところから考えると、現状は自動銃までは必要なさそうという考えになりました。

これに加えて、最終的にブローニングMAXUS COMPOSITEを選択しなかった理由は、比較的短時間で手に入るものとしてはカタログ上、銃身が短いものでも26インチ銃身までしか無いということもありました。
比較的短期間で購入できる24インチ以下のモデルがあればMAXUS COMPOSITEを買った可能性も十分あります。

結局、問題になったのは銃身を含めた全体の長さです。
猟場での懸念として、26インチでも銃身が長すぎると考えていました。

補足しますと、MAXUS COMPOSITEが特別に長いわけではありません。
自動銃は機関部が長いので、どうしても全長が長くなります。
自動銃の26インチ銃身モデルでも上下二連の28インチより長い(上下二連の30インチと同じくらい?)くらいなので、上下二連の26インチを使っている自分としては、その銃身の長さと取り回しを考えて、ちょっと躊躇しました。

私が現在使用している26インチの上下二連と比べて実際に持ってみると、26インチの自動銃の長さ、かなり長く感じます。15cm以上くらいは長いんじゃないでしょうか。

使う場所が山林の場合、長い銃身だとひっかかりが多くて不便だという話をあちこちで聞いていましたので、より短い銃身がいいなと考えました。

結果的に、最終的に選択したスーパーノヴァの20インチは、今使っている上下二連と全長はほぼ同じです。

書類上だと銃身長は50cmちょうどで、全長は104.2cmで、全長としては1.8cmだけスーパーノヴァの方が短いですが、ほぼ同じになりました(もう1インチ上がると2.54cmくらい増える?)。

また、お店の人からMAXUS COMPOSITEのようなガスオートと比べた場合のメンテナンスの楽さや機構の単純さによる故障の少なさという部分を考えた場合には(自動銃より)スライドアクション銃の方が有利と勧められたというのもあります。

一緒に検討したベネリM2については、スラッグ銃身のモデルもリブ銃身のモデルも見ましたが、スラッグモデルは価格面で躊躇(言い値で35万円くらい、値引き後で33万円くらい)、リブ銃身モデルはMAXUS COMPOSITEと同じくらいということでした。

ただ、スラッグ銃身のM2はタクティカルモデル?ということでなんかいろいろと違うようですが、最初からスコープ等が取り付けられるベースがついていて、ベースがついたままでも照星が使えるようになっていました。

M2のリブ銃身モデルはスコープを付けたい場合は機関部の上に穴を開けてスコープのベースを付けないとダメだとのことでしたが、スラッグ銃身モデルと違って軽量化のため機関部の厚みが薄いそうで、穴を開けるのは勧めないと言われ、ここにスコープ問題が関わってきて断念。
どちらのM2も重さ自体は軽かったです。

ベネリの公式サイトで見るとM2は24インチのリブ銃身でも3.17kgで、スーパーノヴァ(20インチだと推定の重さは3.49kgくらい?→体重計に一緒に載っての実測によると約3.6kgでした→・・が、この測り方だと約650gのスコープとリングとマウントを付けても4kgちょうどという計算が合わない数字になったので、参考程度にしてください。)より300gくらい軽い気がします。
実際に持ってみた感じでもM2の方が(私は)軽く感じました。

同じく検討したM870は中古の在庫が出そうという段階だったのですが、結局、まだ時間がかかりそうだったのと、1丁目の上下二連の不具合で古い中古銃を使う場合の万一の不便さを感じましたので、2丁目は新品を欲しいと思ったのです。じゃあ、M870の新品を買えばいいんじゃないか?と思いましたが、お世話になっている銃砲店での取り扱いが多くないメーカなので、なんとなくパスしました。

1丁目は非常に気に入っていますが、製造はとっくに終わり、メーカも存在しないため、一部の銃砲店がメンテを引き継いだ一部の部品以外は供給がなく、大きく壊れるとオーダーメイドで部品を作ることになり修理費も修理の時間も余分にかかることになります。

さすがに庶民としては2丁でこの問題を抱えるのは厳しいです。
修理の間は練習も(例え猟期でも)狩猟もできませんし。

上下二連も結果的に、点検調整だけで終わって無事に戻ってきましたが、それでもトータルで1ヶ月くらいはかかりましたので、2丁目を所持した方が据銃練習も含めて長期間全く何の練習もできないリスクの回避にもなるなと感じました。

故障したといっても、銃は、その辺のお店でポンっと買ってすぐに使える代物ではないので、1丁しかないと、本当に修理が終わるか、修理できない場合は廃銃して新銃の許可を待つしかなくなるのです。後者となると最低1カ月以上の単位です。

車の運転などもそうですが、やはり長い時間、実際に使わないと感覚をどんどん忘れていきます。
まだ初心者なので尚更です。

猟期は一般的には1年間に3か月だけですから、この期間に1ヶ月以上かぶったら、残りは2ヶ月のみ。
修理に3か月かぶったら、また次の猟期まで9カ月の待ち時間です・・・。長い。
有害鳥獣駆除の許可を取れる地域に住んでいれば別ですが。

予算の話も書きます。
予算としては35万円ちょっとまででしたが、自動銃の新品を27~30万円で購入したとすると、マウントベースとリングが1~2万円?、スコープが3万円以上ということで最低35万円以上くらいはかかりそうでした。
これがスライドアクション(ベネリ スーパーノヴァ)になると、新品で15万円弱(税込み)、これにマウントベースやリング、スコープを付けても20万円からとなります。

上記、自動銃を購入した場合と私が購入したスライドアクション銃の差額は約15万円で、もし狩猟で銃を壊してしまってももう一台買える差です。
これを安いと考えるか、高いと考えるかは個々人の所得や使用頻度次第かと思います。

(※ちなみに、スーパーノヴァアメリカだと定価で549USドルからです。サポートを考えなければ輸入しても1000ドルちょっとくらいかなと思います。個人的には輸入の手間や手続きの煩雑さ、初期不良などサポートを考えて国内価格でもいいかなという価格差でした)

既に上下二連もあって、クレー射撃で練習時に散弾を撃つだけを考えるなら困っていない状況で、現状の年間3か月の猟期に何回使えるかわからない銃で30~35万円と考えると・・・・コストパフォーマンスが悪いなと思った次第です。
しかし、安全にスラッグを扱える銃で狩猟をしたいし・・・ゴニョゴニョ。

狩猟者登録や交通費もお金がかかりますし、コストを抑えられるに越したことはありません。

もし、田舎に住んで週に何度も有害鳥獣駆除をするならば、射撃頻度と安全面のバランスから最終的にはチョーク式の銃身がついた自動銃を選択したかもしれません。

(※念のため書きますと、スーパーノヴァのスラッグ銃身モデルも替えのリブ銃身(5万円くらいだそうです)を買えばチョーク付きなので様々な弾が使えます。)

有害鳥獣駆除となると、ある程度の目標数や対象があり、その時に自分に必要な数だけ捕獲するというわけにもいかないと思いますから、特に鳥類は目の前に駆除目標がいれば次々に何発でも連続で発砲する必要性が出てくるでしょうし、そうなれば自動銃の方がより断然、楽チンです。しかもそれが毎日のようにとなれば。

追加銃の申請理由は警察署でも担当の方に聞かれましたが、限られた時間では上記を全て話せるものでもないので、要点のみ伝えました。

以上、1~3までの脳内思考の垂れ流しを書きました。

散々書いた上に、話が戻りますが・・・。
元々、2丁目を持つことを考えた発端としては、先日の上下二連の不具合です。

猟場で使って不具合や事故があるといけませんから、上下ともきちんと発射されるかテストするためにスラッグ弾を射撃した時に、1発目の衝撃で2発目が発射されてしまう(同発)という事象に遭遇しました。

クレー射撃の9号弾では800発以上撃っても一度も出たことがない不具合だったので、心配になり、念のため購入した銃砲店に点検、修理に出したものの、よくある事象のようで試射もした形跡がありましたが、結局原因はよくわからずということでした。

※一応書くと、クレー射撃でも同発はあるようです。以前、射撃場でとなりの射場の音を聞いていたベテランの方が指摘したのを見たことがあります。ただ私自身には経験がないということです。
※2018/04/15追記:この同発問題は全ての上下二連で起こるわけではないと思います(とにかく経験が浅いので断定できません)、というのを追記しておきます。私の上下二連銃は古く、銃も機械であり、過去の問題を修正すべく新型はどんどん改良されてきていますから、新品の最新モデルとかは違うかもしれません。上下二連自体は発射、装填が確実で、脱包してるかどうかもわかりやすく、射撃場でも使いやすくて個人的には好きです。

ちなみに同発後の銃の修理、点検、調整の費用は2万円ほどでした。
私の銃の場合、別の店に発送して点検してもらっていました。

修理後の射撃場での9号弾の試射では引き金を引いた感じが変わっていましたから、調整はされていると思われます。

2万円というのは額だけ見ると一般の感覚で「高い」となるのですが、分解点検する方の人件費、試射の弾代、お世話になっているお店から修理調整する店への往復送料なども考えると安全を買うという考え方でいうと安い方かなと思います。
実費のみで人を無償で動かしたらそれこそブラック企業ですので。

その後、修理調整点検が終わって、お世話になっている銃砲店で説明を受けた時に言われたのが、同発になる原因としては、

・射撃時の構え方が悪い可能性。
・銃の不具合(撃鉄を押さえている部品へのひっかかりが弱いなど)

の場合があるそうです。

自動銃の場合は、構え方が悪い(または24g以下の装弾など使用した場合)などでは回転不良(次弾がうまく装填されない)ということがあるようですが、上下二連の場合は回転不良がない代わりに威力が強い装弾では同発などが起こりうるということでしょうか。

私の古い上下二連銃(または水平二連銃)の同発による一番の問題は意図しない発射(暴発)が起きているということで、安全上、いろいろと非常によろしくないのは確かです。
1発だけ撃ったと思ったら2発出てるわけですから。

もちろん、狩猟でも標的射撃でも発砲直前まで装填はしないのですが、それでも意図しない弾が出る(撃針が落ちる)というのは危険です。

まだ2発がちゃんと出ればいい方です。 もし銃が壊れたとかでも怪我も無ければラッキーです。

しかし、確率としてはまずないことですが、1発目を問題なく発射した後、気づかずに2発目の撃針が落ちていて、さらに、その2発目の装弾が万一、遅発だったりしたような同発と遅発が同時に発生することがあれば本当に怖いことです。

相当注意してるので、例え装填されてなくても人に銃口を向けることはありませんが、意図しない発射は跳弾などで怪我または死亡に至る可能性があります。

同発&遅発が重なった条件で、1発のみ発射して、遅発の2発目を抜くつもりで気づかずに機関部を開放してしまったら・・・。
(もちろん、先に遅発がわかっている場合は機関部開放も脱砲もせずに10秒間射撃姿勢を保持しますが)


同発と遅発の危険性については以下の動画が非常に参考になります。

・同発の話(日本語)
水平二連銃の両引き、引き金を同時に引くとどうなる?空撃ちケースで実験、鹿児島の銃砲店サツマ火薬銃砲販売所
https://www.youtube.com/watch?v=g2pWRgC9jaM

・不発や遅発の話(日本語)
引金を引いても弾が出ない!「不発」?「遅発」の可能性を排除し、安全に脱砲する方法、不発と遅発の区別、鹿児島射撃場&サツマ火薬銃砲販売所
https://www.youtube.com/watch?v=H8e-8JI6GPs

・散弾の装弾が銃の外で破裂した場合どうなるか(英語ですが、見ればわかる動画です)
Shotgun Shell exploding OUTSIDE a gun - What Happens?
https://www.youtube.com/watch?v=_SSdLQcGEio


・バックショットやスラグ弾がそれぞれ銃の外で爆発するとどうなるか(英語ですが、見ればわかる動画です)。
(1分3秒くらいから9粒弾のバックショット弾の事例、3分ちょうどからスラグ弾の事例、5分40秒くらいから3粒弾)
Slug and Buck Shells exploding OUTSIDE a gun - What happens?
https://www.youtube.com/watch?v=osxBoO9Hs5E


狩猟自体はリスクがあるものですが、さらに上乗せして取らなくていいリスクを取る必要はなく、安全第一を重視していきたいです。

とりあえず、2丁目の銃を使えば安全にスラッグ弾を使用することができそうで安心しました。
これにより、誤射など絶対に起きないように、より一層、別の安全保持にリソースを割けます。