とあるハンターの外部記憶

かりびと見習い。釣り人的な。

ガットレス方式の解体方法

 

いざ狩猟を始める直前に勢いで買ったものが誰しもあると思うのですが、当方の買ったものの1つにこのタイプの刃物があります。

 

Elk Ridge EP-005OR(Elk Ridgeのサイトに記載がなく廃版の模様) 

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内側に刃がついている逆刃タイプのナイフで、Gutting Knifeという名前の模様。


"Gutting Knife"(ガッティング・ナイフ)で検索するとGerberその他のメーカ各社から出ているようです。
https://www.google.com/search?q=Gutting+knife&sxsrf=ALeKk00b0LBS-AzHGYElfjvqAzzSVSXMsw:1617254859097&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=2ahUKEwiQwozrp9zvAhWHdd4KHeGlBTYQ_AUoAnoECAIQBA&biw=1507&bih=793


当方も「解体の時に便利かなぁ」と思って買ったまま。
まあこの刃物に限らず、まだ1頭も獲れてないので刃物やら金物自体、藪漕ぎの時や台風などで林道に飛び出た木の切断とかのノコギリとスコップくらいしか使ってないんですけどね・・・。

 

さて、このガッティングナイフですが、お腹の方を開ける時に便利だろう、という思惑で買ったのですが、まあこのとおりで使う機会がまだありません。

日本でも使っている人の話を聞いたことがなく、海外の人がどういう使い方をしているのか調べたことはありませんでした。

素直にガットフックがついたナイフを使えって話もありますが、なんとなく欲しかったんですよ。ガットフックって研ぎにくいですしね。

まあこのガッティングナイフも研ぎにくいですけど(ぉぃ)。

鎌用の砥石を買って研いでますが、下手なので写真の通りあまり切れなさそう(→念入りに真面目に研いだら切れるようになりました)。

 

刃物を買うと詳しい使い方マニュアルが付いてくるわけではないので、(内臓を取り出す)腹だしの時に使うものとしか思ってなかったのですが、動画検索をしてみると、ガットレス方式(Gutless Method)という解体方法があるそうで、そういう時も便利っぽいです。

 

具体的な使い方としては、米アマゾンのレビューその他を見ると、Gutless方式で解体する時など背骨に沿って皮を開く時に、このガッティングナイフを使うことで丸まった先端を背骨に当てたまま背骨に沿って切っていけるのと、スキナー(スキニング・ナイフ)についているガットフックと違って毛などが刃に詰まったりしないということでした。

ナイフの先端が背骨に当たると欠けたりすることもあるでしょうし、確かに便利そう。


Gutless・・弱い、勇気のない、臆病な、意気地がない
という意味のようです。

 

Gutless方式の解体の映像をみると、山などで鹿等を捕獲した場合に、最初に内臓を出さずに背骨に沿って片側ずつ皮を開いていき、肉だけを(または内臓の一部も)取り出してくというやり方に見えます。

メリットは最初から木に吊るしたりなど持ち上げなくていいのと、寝かせたまま肉が地面に付かないように取り出していける感じに見えます。

皮が不要とか大きいまま持ち上げるのは大変という時にもいいのかも。横にしたまま内臓を出してから・・・ガットレスといいつつ腹だしてますけど・・・地面で解体する場合にもいいのかも。

 

(閲覧注意)ガットレス方式の解体方法の参考動画
※鹿を解体してる映像です。
※この映像ではガッティングナイフは使っていません。

https://www.youtube.com/watch?v=EeP-NiFN-fs

 

うーん、このくらいスムーズに解体できるといいんですけどね。

映像では、最初に寝かせた状態の鹿を背骨に沿って半身の皮のみ取り除き、鹿の背ロースなど、片側の前足と後ろ足、内臓を一部を取り出し、次に反対側の皮を開いて同じく反対側の背ロースと前足、後ろ足を切り取っています。

 

ただ、この映像の方くらいナイフの使い方が上手だと、ガッティングナイフいらないなって感じはしますが・・・。実際使ってませんしね。

このやり方も覚えておきたいと思いました。

 

以上、ガットレス方式の解体とガッティングナイフについてのメモです。