とあるハンターの外部記憶

かりびと見習い。釣り人的な。

Walker's Silencer Digital Earbuds(射撃用電子イヤホン)を買ってみた(2020年)

射撃用の電子イヤホンを買ってみた(だいぶ前に)。

今年、2月以来、コロナで東京からできるだけ出るなってことで射撃場も行けてなかったため、買ったはいいけどテストはできてなかった。

銃刀法で努力義務と書いてあるけど、実際は銃検でチェックされるので実質は義務っぽい猟期前射撃練習をするついでに、動作チェックしてきた。

 

商品はこれ。

Walker's Silencer Digital Earbuds, Sound Activated Compression, NRR25dB, Dynamic Wind Reduction

https://www.amazon.com/Walker-s-Silencer-Digital-Earbuds-Sound-Activated-Compression-NRR25dB-Dynamic-Wind-Reduction/dp/B06XMQTWQL/ref=dp_csx_sw_image_m_csd_2

 

2020年12月2日現在で129.99米ドル、日本までの送料8.34ドルとなっていが、当方が買った時も、米アマゾンで130ドル+送料9ドル弱くらいだったと思う。

自分が買った後にも一瞬だけ79ドルくらいになってたり、結構価格変動がある。

うろ覚えだが、アメリカからは10日間くらいで届いたと思う。

 

付属品は空気亜鉛電池4個(両耳で2回分)、大中小のシリコンカバーと同じく大中小のスポンジ、左右をつなぐヒモ、マニュアル等。

 

このWalker's Silencer Digital Earbuds(ウォーカーズ・サイレンサー・デジタル・イヤーバッズ、以下、ウォーカーズ・サイレンサー)は300ドルくらいする高いバージョンは充電池内蔵タイプで充電して使うが、当方が買ったのは補聴器などに使われるのと同じ空気亜鉛電池を使うタイプ。

 

ウォーカーズ・サイレンサーで使用する電池はアメリカ規格では「#10」(なんばーてん?)、日本規格だと「PR-536電池」(または「10A」)というもので、実際にPR-536を買って使ってみたが使えてるし、ウォーカーズ・サイレンサーについてる電池とサイズも同じだった。

 

空気亜鉛電池は普通の電池と違って電池についているシールをはがして空気に触れると消費が始まり、イヤホンを使っていても使ってなくても電池を消費する。

ウォーカーズ・サイレンサーのスイッチを切っておくと少しは長持ちするが、それでもしばらくすると勝手に残量がゼロになる。

 

 

それでも電池式電子イヤホンを選んだ理由は、

・安い。射撃音対応のイヤホン型の製品としては安い。

・使用頻度が猟期だけの予定で、普段の射撃は電子イヤーマフを使用。

 ※猟期で使う直前以外は液漏れを防ぐため電池は外して入れておかない。

・充電池は何度も使っているとヘタって交換することになるので、実質、電池寿命=製品寿命かな・・と思った。交換できるのかもしれないけど、情報も無かったし・・・。

・充電池は過放電しちゃうと突然充電できなくなったりとかもある。

・山で無くしたりするかもしれない(高いとダメージが大きい)。

 

ただし、電池交換式の都合上、防水性はない。

 充電式の方は気密が保てるので防水だったと「思う」。

 

ということで、諸事情を考慮してランニングコストを考えても安く済むかなぁという皮算用で選択した。

あくまでも皮算用なのがポイントである。

 

あと、余談だが、ウォーカーズ・サイレンサーのスポンジに関しては衛生面を考えると定期的に交換が必要だろうということで交換品を買おうと思ったが・・・結構、いいお値段がするので代替品を探してみた。

 

具体的には、交換用のスポンジについては、以下を注文してみた。

12 Pcs noise isolation Memory Foam Tips T100 T200 T400 T500 Sponge Ear Pads for in ear Earphone Headset Headphone Enhanced Bass

これのT100というサイズが使えそう(自己責任でどうぞ。品質にこだわりがある人やお金に余裕がある人は高くても純正品を推奨)。

 

自分はT100のLサイズを指定して注文した(上記の店は、注文時にサイズをコメント等で指定しないとMサイズを送ると記載がある)。

届いて取り付けてみた感じ、奥行きがちょっと短いけど、まあまあ使えそう、という感じ。

個人的には、この手のイヤホンのスポンジは、普段はミディアムサイズを使うのだが、射撃用電子イヤホンでは射撃の爆音を防ぐという目的上、軽く耳に入れて音楽を聴くわけではないので、耳に入れた時により密閉性が高いLサイズを選択してみた(同様に製品付属の純正もLサイズを使用した)。実際、密閉度が高くなり遮音性が上がると思う(耳の穴が痛くなるなどの副作用については、まだ狩猟も持っていけてないので未検証)。

 

 

というわけで、ウォーカーズ・サイレンサーの使用感。

 

・ゴーグルをつけていても隙間が空かないので遮音性はゴーグルをつけた時のイヤーマフより高い印象。

 ゴーグルのつるがどうしても、イヤーマフに隙間を作ってしまうので。

 しかし、射撃にゴーグルは必須で、万一の暴発破裂や(クレー射撃の)スキートでの破片などでも目をケガする可能性はあるので必須だし。

 

・聞こえ方は慣れが必要。本体に小さいけどボリュームと電源スイッチももついてるので、周りの会話とかはちゃんと聞こえるように調整できる。

 

・密閉されたライフル射撃場での射撃音については、音量はちゃんと小さくなり(骨を通したり、イヤホンを物質的に通してくるのも混ざってるから?)、反響音っぽく聞こえる気がした。

 上にも書いたようにゴーグルと干渉しないのでしっかり遮音できる。

 射撃場で十分遮音できるくらいだから周囲がオープンな状態の山の中では全く問題ないと思う。

 

・やっぱ小さいので、山ではなくしそう・・・。

 一応、左右をつなぐ落下防止のヒモはついてるけど。

 

育児などの都合上、時間がなかなか取れないので写真は省略。あとで時間ができたらアップするかも。

その他、追加で問題点が見つかった場合なども追記するかも。

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2020/12/04追記。

というわけで、写真。縦横そろえる時間もないのでさくっと。

Walker's Silencer Electronic Ear Budsの外箱。
多少へこんでるのは海外から買うと普通。
これはとてもきれいに届いた方。
 
裏側。NRR25。

 

開封後の中身。
黒いケースにも10#(10A、PR-536)空気亜鉛電池や別サイズのシリコンや耳栓部分の交換用が入ってます。

 

電子耳栓(イヤーバッズ)本体。
写真一番上のギザギザがボリュームダイヤル。
ぴょこんと飛び出てるのは耳から落ちないように支えるただのシリコン。

 

電子耳栓本体その2。後述しますが、耳栓部分のスポンジ部分は交換できます。
シリコン部分は未装着でもこんな感じでゴミが付きやすいです(指についたホコリを吸い取る)。濡れた布をしぼって拭くとホコリは取れます。
 

 

電子耳栓本体その3。
見づらいですが、L(左)、R(右)と書いてあります。
電池はこのぴょこんと出てるのがついてるシリコンカバーをめくると蓋があり、簡単に交換できます。小さいですが。電池は左右で各1個使います。
 
ON/OFFスイッチはスライドスイッチ(ボリュームの上の小さいやつ)。
ボリュームはダイヤル式。
ただし、スイッチがOFFでも空気亜鉛電池は電力を消費します(そういう仕組みの電池)。

 

シリコンカバーをはずすと、こんな感じで電池蓋があり電池を交換できます。
ただ、液漏れを防ぐため使わない時は外しておいた方がいいでしょう。
入れっぱなしでもどうせ数日で消費しちゃいますし。

 

電池ケース部分その2。

こんな感じで電池ケースもシールされてないため、大雨とかは防げません。浸水します。
狩猟で使うんだから防水じゃないと!・・・って方は充電池バージョンの方がいいでしょう。
 
(※先にも書いてるように、防水されてる充電池バージョンの電子耳栓を見たわけではないですが、スマホやらの防水端末や防水イヤホンなんかを見る感じでは、一般的には浸水を防ぐためにシールされて接着されたりが多いので、防水化されてるっぽい充電池バージョンは充電池の寿命や故障イコールで製品寿命だろなぁと勝手に推測して電池バージョンを選んだ経緯があります。それよりも何よりも電池交換バージョンが充電池バージョンと比べて3分の1くらいのお値段だったし、電池も意外とお安かったのでランニングコストも低そうってのが一番の理由ですが・・・。昔からICT関連ガジェットやらスマホタブレットとかの分解は結構する方なのですが、防水端末は電池を交換してもご家庭の設備だと完全に防水性を復活させるのは難しいです。主に防水を保つシール部分のテープやゴム、接着を完全に元に戻せないため、端末にあった新品のテープ[幅1mmとか1.5mmとかの細っそ~いテープがある]やらを手に入れたりで綺麗にくっつけるのは手間がかかる。分解する方はiFixitやら先人たちの知恵を拝見しつつヒートガンとかで温めて吸盤で持ち上げて剥がしたりで、電池自体は海外から修理部品をゲットしてやったりしますけど・・・さすがにこの商品の防水かつ充電池バージョンは分解してる人はいない風。需要少なすぎだからか、または皆さんぶっ壊れたら新品を買うお金持ちなのか。)
 

 
電子耳栓の収納ケース。
9cm四方弱、厚さ3.5cm弱、軽いので邪魔になりません。

収納ケースを開けた状態。
本体の他、予備のスポンジやシリコンカバーや電池が入れられるようになってます。

掃除用ブラシ兼確かリセット用ピンだったような(マニュアル読め→自分)。
電池は空気亜鉛電池(1.45V)で、規格上はマル5.8mm、厚み3.6mmですごく
小さい。
見づらいけど、ついてるシールを外すと空気との反応が始まってどんどん電池が消費される(スイッチオンオフに関係なく)。

ケース内部。
紐は左右の耳栓をつないで紛失の確率を減らすためのもので取り外し可能。
サイズ違いのシリコンカバーやスポンジが写ってます。
 
製品に入ってくるのは以上、ここからはAliexpress(アリエクスプレス)で買った予備の交換用スポンジです。
音楽用とかでもこういうタイプのイヤホンが流行ってるのでスポンジも売ってました。
ただ、サイズがわずかに小さかったりで製品と全く同じ性能にはならないと思います。
お金に余裕がある方、品質にこだわりがある方は、Walker's Silencer Digital Earbudsの純正品をお勧めします。
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Aliexpressで買った予備の耳栓のスポンジ部分。
Aliexpressで売ってるのは本当に茶碗を洗うスポンジみたいな素材のもあったりするので、こういう目が詰まった感じの素材のを探した方がいいでしょう(スカスカのスポンジでは射撃の音で耳が壊れますから)。
 
サイズはT100というタイプです(芯の部分の穴のサイズが3mmくらいのやつ)。
自分の耳用はLサイズなので、Lサイズを指定しました。色は3種類くらいあったと思う。
山で落としても目立つ赤か青を選ぶつもりでいたが、赤を選んでみた。
 
ちなみに当方は音楽用イヤホンで音楽を聴くときや通話で使うBluetoothイヤホンマイクとかのスポンジはMサイズを使ってますが、少しでも遮音性を上げるためにあえてLサイズを選択してみてます。
 
純正スポンジを付けた状態と並べてみた。
 

黒いのが製品付属の純正Lサイズ、赤いのがAliexpressで買ったT100のLサイズ。
奥行きが少し短い。
奥行きが長いのもあるのかもしれないが、探した時は見つからなかった。

電子耳栓の棒を挿す穴、穴の内径は3mm(T100の場合)。
この穴はある程度、規格化されてるっぽい雰囲気。

代替品を実際に付けてみた様子。
耳に入れてみても、まあ密閉されてない山の中なら使えそうな雰囲気(未テスト)。

代替品を付けてみた様子その2。

 

 

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2021年3月25日追記:

1回だけ出猟した時に実際に使ってみましたが、風が当たる側だけ風切り音が入るので、やはりちょっと使うのにコツがいりそうでした。

ウシャンカ(ロシア帽)とかフワフワがついた耳当てで風切り音を遮断できれば十分使えそうな雰囲気。慣れもいるでしょうけど、数時間程度ではそこまで試す余地がなかった。

 

ゴーグルと干渉しないのと暑くなさそうなのはいいと思いましたが、行った日は朝は日が昇る前に現地について準備して午前までいたのですが、朝方は零下10度くらいな上に風がビリビリするほど冷たくて耳をカップで覆う電子イヤーマフでよかったかなと思った感じでした(寒さで耳が痛い)。