とあるハンターの外部記憶

かりびと見習い。釣り人的な。

スラッグ弾を射撃する時の装備(標的射撃の場合)(2017年12月)

 

スラッグ射撃をする場合に、私の現状の装備。
※画像類はクリックorタップすると拡大できます(はず)。

射撃場で見かける皆さんはいろいろと持ってきていますが、私の場合、まだ以下の装備でやっています。徐々に増やして行く予定。

1.銃(所持許可証も忘れずに)
2.装弾(射撃場で購入。猟銃用火薬類譲受許可証を忘れずに)
3.イヤーマフ+耳栓(超絶必須)
4.射撃用ゴーグル
5.グローブ
6.射撃用ベスト(無くてもいい。右肩部分を改造して自作シリコンパッド入り)
7.双眼鏡(スポッティングスコープが買えないので)
8.高フレームレート動画撮影ができるデジカメ。
9.ベンチレスト射撃用のサンドバッグ(砂袋)
10.的紙を止めるピン(的は射撃場で購入)
11.機械用グリース(必要なら装弾の頭に塗る)


1から順番に。
1の銃は言うまでもなく。所持許可証を忘れずに。

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2の装弾は射撃場で買っています。
競技などではないので、特に銘柄にこだわりがなく、また射撃場までの移動中の管理が煩雑になるのと、射撃場の方が安かったというのがあります。

射撃場により、間隔を空けていくと違う装弾を売ってたりして、装弾のメーカやブランドごとの違いを感じることがあって結構面白いです。
猟銃用火薬類譲受許可証を忘れずに。

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3のイヤーマフと耳栓は必須です。
私の場合は電子イヤーマフと耳栓を用意しています。

イヤーマフだけでなく、耳栓も別途あった方がいいのは自分の射撃のためではなく、隣の人が散弾銃やライフルだった場合にすごい音がするためです。
イヤーマフだけだと足りない感じ。
ですから耳栓をして、さらにイヤーマフをする感じです。

最初、内部に耳栓をせずにイヤーマフだけでやろうとしたのですが、隣がライフルの方でその大音量に今も右耳がなんとなく違和感があります。
電子イヤーマフでかなり軽減されているのですが、それでも防ぎきれなかった。
その後、すぐに隣の人が射撃をしないタイミングで慌てて両耳に耳栓も追加で付けました。
前回はエアライフルの人しかいなかったので油断していました。

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4の射撃用ゴーグルは同じく自分の射撃で万一に備えて目を守るだけでなく、隣の人が撃った衝撃波で埃が飛んできたりするので装着した方がいいです。
ライフル射撃をしている方のすぐ横で撃っていましたが、畳んでテーブルの上に置いていた装弾の空箱が射撃の衝撃と風で飛びました。目にも埃がとんできます。

射台ごとにブースで区切られている射撃場なら、埃は飛んでこないと思いますが。


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5のグローブは滑り止めと手の保護です。
クレー射撃の時にスキート競技で使う9号弾だとそれほどでもないですが、スラッグ弾だと衝撃が大きいので、手を保護する意味でもあった方がいいと思います。

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6の射撃用ベストは無くてもいいです。お好みでどうぞ。
私がこれを着ているのは、肩を保護するためにベストの肩部分を改造して内側にシリコン板を入れるポケットを付けてあり、そこに肩の形状に合わせて自分で加工した厚さ8ミリのシリコンの板を切ったものを入れているためです。

厚さ8ミリにしたのは、「とりあえず」です。
ちょっと厚いのですが、最初の射撃ではリコイルパッドがないスキート用の平筒の上下二連銃を使ったので、シリコンの厚さと取り回しの兼ね合いからこのくらいにしてみました。
個々人で好みがあると思います。
冬は厚着してるのでいらないかもしれません。

スラッグ弾の衝撃は9号弾などとは比べ物にならないくらい大きいので、特に座って射撃する場合などは衝撃を逃がしにくく、肩が痛くなります。
実際、これとベネリ・スーパーノヴァのコンフォーテック銃床(衝撃を逃がす構造の他に、銃床の端に2-3cmのリコイルパッドもついている)のおかげで、椅子に座って撃っても全く肩が痛くなりませんでした。

パッドのおかげで事前に痛くないとわかっているので、いわゆるスラッグ弾の衝撃に備えて引き金を引くときに体が硬くなるのを多少は防ぐ効果もある感じがします。
別にベストでなくても、銃床の後端(床尾板?)に付けるタイプのリコイルパッドでもいいと思います。

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7の双眼鏡は50メートル先の的紙を見る為です。
射撃した結果を見るため、または一緒に射撃している人の観測をお手伝いするために、スコープやスポッティングスコープを使うようですが、スラッグ射撃をする機会が少ないため、コストの兼ね合いから優先順位が低くてまだ導入していません。

スラッグ射撃をする射撃場の内部は薄暗いので、手持ちの双眼鏡だと10倍25mmよりも、レンズが明るく対物レンズも大きい8倍32mmの方が的が見やすい感じがしました。

ただ、双眼鏡は射撃場のテーブルに置いて、または首にぶら下げて毎回持ち上げてみてるので不便です。

的に当たってればいいのですが、当たってない時は(当たってないので)射撃後に観測しても、どこに当たったのは全く分からずあまり役に立ちません。
これを補助するために、次のデジカメを導入しています。

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8の高フレームレート動画撮影ができるデジカメ。
これは無くてもいいのですが、1人で行って射撃のズレを観測するにはあった方が便利でした。
ある程度合わせてあるスコープ等を導入している人には必要ないかもしれません。

具体的な使い方としては、高フレームレート動画撮影モードをオンにして、射撃前に動画撮影を開始し、射撃後にストップして使います。
高フレームレートでなくても、ズーム撮影できて土煙が見えるならOKな感じはします。

的に当たっていれば撮影した動画を確認する必要はないです。
双眼鏡とかでのぞけばわかりますし。

問題は全く的紙にもそれを貼ってある板にも当たってない時。

ここで撮影した動画を使うと、もし的に当たっていなくてもデジカメの画面で動画を確認して、射撃後に発生する土煙などから、どこを狙ったら、だいたいどこに着弾しているかのズレをだいたい確認できます(私が行っている射撃場はバックストップが土なので土煙が立ちます)。

今回と前回は手持ちの2012年発売のカシオのEX-ZR300Aというデジカメで撮影してみました。現状はより高性能に高フレームレート撮影できるカメラが発売されていると思いますので、もし、こんなブログを見てこれから買ってみようという方はそちらを検討してみてください。

また、EX-ZR300Aは光学12.5倍ズーム付きなので、ミニ三脚などで机に置いておいて射撃の度に50メートル先の的紙の写真を撮っておくと、穴の位置や数を比較していくと、あとで検証にも使えます。


左のが私の的です。全体として左に寄ってる感じですが・・・。
的紙を貼る板が穴ぼこだらけなのは元からです。
前の人のをそのまま使うので。運がいいと新品の板に貼れます。
(※中心の穴は狙って撃ちました・・・嘘です。まぐれです。)

すぐ忘れちゃうので別途、撃つたびにどこを狙ったかをメモしておくといいかと思います。

さらに、このカメラは前述のとおり高フレームレート撮影ができる機能があり、解像度は低いですが512x384ピクセルで240fpsで撮影できる機能があり、これが便利です。
(※このカメラは機能としては224x160で480fps、224x64で1000fpsまで撮影できる機能がありますが、これだと的を見るには解像度が低すぎるので、512x384ピクセルの240fpsモードがいいかなと思って使っています。ほんとは1920x1024や4Kサイズで1000fpsとか撮影できると面白いですし、より便利に使えるのですが。コストの問題から、たまたま手持ちのものを利用しています)

50メートルのスラッグ射撃。512x384、240fpsモード。
https://youtu.be/VS-4zgYrSrc

アップロードした動画は手持ちのソフトウェアの制約から、元のMOVファイルをカットしてMP4にエンコードしてるので、元よりさらに画質が落ちています。
元動画はもう少し見やすいです。

黒い弾頭が的紙を背景に飛んでいくのが見え、その後に太いワッズがくるくる回って飛んでいくのが見えます。

動画もボケボケなので、実際に撃ってない他人がみたら「なにこれ?」なのですが、個人的には静止画での1発ごとの的紙撮影やメモと組み合わせると、いろいろと参考になっているのです。

そのうち、より高性能なカメラを導入したいと思います。
カメラの動画としては精度としてはこんなものでも参考になります。


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9のベンチレスト射撃用のサンドバッグ(砂袋)。
これは中国のタオバオで他のものを買った時についでに注文して買いました。
現地の荷物転送会社の倉庫までの送料を入れて現地価格で日本円だと700円ほど(41元。本体33元、現地倉庫までの送料8元)。

密封がよくないので、普通の川砂とかを入れると漏れます。
粒が大きいベントナイトの猫砂を入れて使いましたが、十分使えます。

2回目のスラッグ射撃で導入した装備なのですが、固定するだけでこんなに当たるのかという印象です。
それだけ私が揺れているのでしょう。

7L入りですが、私が買った袋だとたぶん1Lちょっとほど余りました。
たまたま入ったホームセンターのビバホームで安売り品を見つけて購入。価格は248円(税抜き)。


猫砂の粒子。砂より大きいので、中国製サンドバッグでも簡単に漏れません。
猫砂は今は紙製や木製などいろいろあり、そちらは重さが軽いので鉱物系であるベントナイトのものにしてみました。

 砂袋です。購入時は中は空っぽ。

 銃床を載せる側(上の写真)。

大きな方の袋に砂を入れて銃を載せると、こんな感じになります。

ちなみに、奥の方の白い小さな四角いものがありますが、これが50m先の的です。
この的の見え方は実際に目で見て狙いをつける時に近い見え方です。
(実際に撃つ時は銃床に頬付けして、照星等を重ねて狙いを付けます)

的紙にピントが合ってないので、的の黒丸が見えませんが、照星の先に見えるのが50メートル先の的が張ってある木の板です。的紙はこの木板にホチキスで貼り付けてあるのですが、さらに小さくなります。
3つ白いものが見えるうちの一番左が私の射座の的で、右2つは別の方の的板。
的板(木の板)の中央あたりに40cm四方くらいの的紙が貼ってあり、さらにその中央くらいに黒い丸があります。

肉眼だと的紙あたりに黒い丸があることと、黒い丸の中心部が白くなってるということはわかりますが、正直なところ照門と照星で狙いを定めると点にしか見えません。

的をずっと拡大してみていくと具体的には以下の写真のようになります(12.5倍ズームのデジカメで撮影)。

右に写っているのは隣の射座のライフルの方の的ですが、スラッグでスコープなしだと、当てる自信はゼロです。

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10の的紙を止めるピン(的は射撃場で購入)。
的紙を止めるピンは普通の100均で売っているポスターとかを止めるピンです。
2回目はうっかり忘れて射撃場で的板用の巨大ホチキスを無料で貸してもらいました。


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11の機械用グリースは射撃後の銃の掃除を楽にするグッズです。
スラッグ弾の頭に塗って使うと、射撃後の汚れが少なく落ちやすいということです。
前回忘れて購入したのに、2回目はグリースを購入したことを忘れて、持って行くのを忘れました。
お値段はホームセンターで太さ5cmx長さ25cmくらいのチューブに入って200円とかだったような・・・。

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今回は以上です。


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2019年7月追記:
あると便利なものを追記。
※必須装備ではないです。

スラッグ弾射撃で便利な装弾スタンドを自作
https://xrhunter.hateblo.jp/entry/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B0%E5%BC%BE%E5%B0%84%E6%92%83%E3%81%A7%E4%BE%BF%E5%88%A9%E3%81%AA%E8%A3%85%E5%BC%BE%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%92%E8%87%AA%E4%BD%9C

これは何に使うかというと、12番の装弾を弾頭を上にして立てておくためのスタンドです。
スラッグ射撃で使う弾は弾頭の部分にグリース(ホームセンターで200円くらいで蛇腹のチューブ式が売ってる)をつけておくと、潤滑がよくなって銃身内部につく鉛の量が減って掃除が簡単になるという感じの仕組み(だそう)。
確かに掃除が楽になる気がしたので、つけています。

ただ、家にいる時からつけていくと気温とかでグリースが溶けたり、染みたり、他の場所についたりしますので、射撃場に行ってからつけているわけですが、グリースを付けた弾が倒れて転がるとグリースがあちこちについたりして不便なので、こういう弾立てに立てた状態で作業をすると楽になるという仕組み。
別になくてもいいんですが、発射前の装弾と発射した薬莢の管理(射撃弾数の管理)にも便利なので使うようになりました。

ただ、薬莢の管理の方はオートだと(弾の管理には使えるし便利ですが)射撃後に薬莢が排出されて飛んでしまい拾い集めるのが大変なので、薬莢の管理もしたい方はポンプアクションか、あとはあまりいないと思いますが上下二連での射撃などで使う感じでしょうか。
余談ですが、この飛んだ時に並んで撃っている隣の人に当たるのを防ぐため、射撃場によっては衝立(ついたて)が置いてあるところもあります。

この衝立を知らないか面倒がる方の隣にいると、射撃のたびに薬莢がカン、コツンと隣の人にも当たる感じです。
人によっては怒る人もいるかもしれないので、ちょっとだけ気を付けておいた方がいいかもしれません(このくらいで怒る人に銃を持ってほしくないですけど・・・ね)。